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「知財授業報告書」 子どもと社会を結ぶまなびづくり協議会「結(ゆい)ネットKYOTO」

日  時 平成25年11月15日(火)午前10時~12時
名  称 子どもと社会を結ぶまなびづくり協議会「結(ゆい)ネットKYOTO」
場  所 ルビノ京都堀川(京都市上京区東堀川通下長者町下ル)
主  催 京都府教育委員会
内  容 趣旨説明、授業内容紹介・説明、意見交換など
担当部署 日本弁理士会近畿支部 知財普及・支援委員会
出席団体 朝日新聞社京都総局、京都新聞社、京都府地方検察庁、京都府地方法務局、京都府弁護士会等23団体
コメント  子どもと社会を結ぶまなびづくり協議会「結(ゆい)ネットKYOTO」は、平成22年に設置された、京都の関係機関による学びのネットワークです。「結ネットKYOTO」は、リーフレットやホームページを通して、京都府内(京都市を除く)の学校に対し、出前授業に関する情報を提供しておられます。発足当初、当支部を含む8団体であった登録団体は、現在では23団体に増えているようです。
 今年度は、京都パーフルサンガFCと京都府租税教育推進連絡協議会から、出前授業の取組みについてプレゼンテーションがありました。京都パープルサンガFCからは、「京都府下で年間100校を超える出前授業を行っている。出前授業専属が1人いて、全ての出前授業にその者が1人で講師として参加している」とのご説明がありました。市町村によっては実施率が100%(城陽市、長岡京市、八幡市等)と極めて高率であることから、周知方法について質問させていただいたところ、「『結ネットKYOTO』だけに頼っているわけではない。京都府および京都市からの出向社員2名が、京都府内のほぼ全ての小学校に直接訪問して、働きかけている。また、市町村の教育委員会にも積極的に働きかけ、一緒に活動させていただいている」とのご回答がありました。
 その後、「実施上の課題・今後の充実に向けて」というテーマで、出席者全員で意見を交わしました。どの登録団体もマンパワー不足・予算不足のため、出前授業の周知活動に苦労されているとのことでした。安価で効率的な周知という観点から「結ネットKYOTO」に対する期待は大きいようなのですが、「結ネットKYOTO」経由での出前授業の申込みは多くはなく、期待に見合う成果は未だ挙げていないように見受けました。当会でも、今年度「結ネットKYOTO」経由での申込みは1校に止まっています。
 なお、京都弁護士会は年回50回程度の出前授業を行っているようです。「『結(ゆい)ネットKYOTO』経由での申込みは1/5程度で、その他は、HPや口コミで申し込みがある」とのことでした。「出前授業のコンテンツをそれまでの2~3種類から8種類に増やした結果、申込みが劇的に増えた」とのご説明もありました。この点は、我々も参考になるのではないかと感じました。
 京都府教育委員会の学校教育課の課長様からは、「教育現場のニーズにあった出前授業を提供していただきたい。学校現場で求められている出前授業とは、体験型の授業、課題解決型の授業である。なぜなら、『できたときの喜び』と『わかったときの実感』が子どもたちの学びへの意欲を向上させるからだ」とのお話がありました。当支部の行っている知財授業・発明工作授業は、まさにこの要件を満たしており、質の高いコンテンツであることを再確認致しました。また、同課長様からは、「出前授業を行う各登録団体は、小・中・高の指導要綱をきちんと理解した上で、出前授業を行っていただきたい。」とのご意見も頂戴しました。
 今回と同様の会合として、滋賀県教育委員会主催の学校支援メニューフェアがあります。但し、滋賀の学校支援メニューフェアでは、ブース展示を見せながら学校の先生に直接働きかけたり、学校の先生と直接意見交換したりする機会が与えられているのに対し、今回の会合は、教育委員会(それも教育現場に近い市町村の教育委員会ではなく、総括する立場の府の教育委員会)の幹部の方や、他の登録団体のお話を伺うに止まっております。そのため、今回、この会合への出席の是非につき疑問視する意見もありました。今回の会合に実際に出席させていただき、確かに、京都府教育委員会による「形式的なヒアリングの場」を出ていない印象はありました。
 しかしながら、今回、他の登録団体の出前授業の取組みを詳細に窺い知れたことは、非常に大きなメリットだと思います。背景事情は少し異なる点もあり、他の登録団体の取組み全てが参考になるわけではありませんが、今回の京都パープルサンガFCの取組みは、知財授業の運営にも反映できる部分がありました。また、京都弁護士会の発言内容にも、学ぶべき点はありました。個人的意見ですが、次年度以降も、この会合に積極的に出席した方が望ましいと感じました。
 なお、会合に欠席しても、登録団体から外されることはないようです。
 最後に、非常に残念に感じたことを述べます。「結ネットKYOTO」の設置当初は、リーフレットの表紙に当支部の出前授業の写真が掲載されていたのですが、それが、今年度のリーフレットでは、京都パープルサンガFCの出前授業の写真に差し替えられていました。京都府内(京都市を除く)における弁理士会の知財授業の実施回数の少なさが影響しているのだと思います。再び、当支部がリーフレットの表紙を飾れるよう、京都での知財授業に力を入れたいと思います。

知財普及・支援委員会委員 五郎丸 正巳


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