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「知財授業報告書」 兵庫県市川町立川辺小学校

日  時 平成26年1月24日(金) 13:40-15:00
場  所 市川町立川辺小学校
名  称 「知的財産特別授業」
内  容 発明工作授業+コインロッカー「AiT」の知的財産権
対  象 6学年クラス29名
担当部署 日本弁理士会近畿支部 知財普及・支援委員会
コメント  今回訪問した市川町立川辺小学校の周辺は、中学校や高校、図書館といった建物が集中した、のどかな文教エリアです。
 学校を訪問した我々を迎えてくれたのは、非常に元気のよい児童たちの挨拶でした。このような児童たちの様子から、この学校の伸び伸びとした校風が感じられました。
 校長室での打ち合わせが始まると、担任の先生だけではなく、6年生の児童たちの代表(おそらく委員長だと思われますので、今後は、敬意を表して「委員長」と記します)も交えたスケジュールの調整を行いました。この女子の委員長は、大変しっかりしていて、私は、思わず、「頼りにしています」と言ってしまいました。
 教室での授業の準備の段階では、委員長が、事前に、黒板に、私たちの名前や、当日のスケジュールを書いていてくれたのですが、余りに字がきれいなので、その後に私が書いた「弁理士」という文字が、やけに下手に「見えて」(?)仕方ありませんでした。
 授業が始まると、担任の先生と委員長による我々の紹介がありました。この後、私が、弁理士や著作権の話を簡単にした後、学校側からの要望に沿って、中学校版の知財授業の新コンテンツ(コインロッカーについての発明のコンテンツ)を使って、特許制度(技術的なアイデア(発明)を保護する制度)、商標制度(商品等の名前を保護する制度)、意匠制度(商品のデザインを保護する制度)についての説明をしました。このコンテンツには、例えば、「ロッカーの名称『AiT』は、特許、商標、意匠のうち、どの制度で保護されるでしょうか?」という三択クイズがあるのですが、私が少しヒントを与えると、児童たちは、殆ど全員が、三択クイズに正解してくれました。
 コインロッカーの発明のコンテンツを用いた、知的財産権(特許権・商標権・意匠権)についての授業が終わると、机の並び替えをして、河上弁理士の司会による発明工作授業を行いました。河上弁理士は、発明工作の授業経験が豊富であるため、児童たちの回転台の完成度に応じて、彼らの元のアイデアを活かしながら、適切なアドバイスを与えていきました。児童たちは、河上弁理士(や私)のアドバイスを活かしながら、様々な種類の回転台を完成させていきました。今回の発明工作で驚いたのは、回転台の製作を開始した途端に、蓋と皿を上下逆にした回転台の作成を開始した児童や、軸のあるタイプの回転台の作成を開始した児童がいたことです。児童たちの中には、時間的な制約もあって、回転台を完成できなかった子もいましたが、短時間のうちに回転台を完成させた児童がたくさんいました。また、珍しいタイプの回転台を考えた児童たちが、多かったです。上記の蓋と皿を上下逆にしたパターンの回転台についても、別々のグループの2人の児童が、製作を開始してから短時間の間に思いついて、製作を開始しました。
 ところで、上記のしっかりした委員長は、さっさと回転台を完成させると、河上弁理士のアドバイスもあって、回転台のデザイン(意匠)を充実させる作業を行い、回転台の形状に工夫を施すだけではなく、色鉛筆を使って、見た目をよくするための工夫をこらしていました。発明工作の授業の開始前に行った意匠制度についての説明が、思わぬ形で活きてきました。
 授業が終わると、児童たちの質問や、感想を述べる時間が設けられました。児童たちの感想の中には、「アイデア(発明)や、名前や、デザインを守る制度があるということを学べて良かったです。」というものや、「将来、特許のような制度を使ってみたいです。」というものがあり、小学生に対しても、特許制度だけではなく、商標制度や意匠制度を教える意義があると感じました。
 授業が終わり、大阪まで2時間の帰路に就きました。


   

発想力豊な児童達と工作を行う講師陣
(左写真左から 河上 哲也、水田 慎一 各弁理士)



近畿支部知財授業担当 水田 愼一


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