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知財授業報告書「大阪府立四條畷高等学校」

関西会知財授業担当 水田 慎一


日  時 令和元年11月6日(水) 14:20-15:20
場  所 大阪府立四條畷高等学校
名  称 「知的財産特別授業」
内  容 「きき湯」、「コインロッカーAiT」、弁理士の職業紹介等
対  象 1・2年生約100名(希望者対象)
講  師 水田 慎一
コメント  今回、私が訪問した大阪府立四条畷高校は、学校全体が雁屋遺跡という弥生時代の遺跡のエリアに含まれています。この高校では、生徒が進路を考える上での参考にするために、毎年、校外から様々な分野の講師を招いて、「飯盛セミナー」という講演会を開催しておられます。本年は、近畿経産局の方や私を含む4名が、講師として招かれ、各講師が、2日間に分けて、別々の時間帯で講演を行いました。私に与えられた演題は、「知的財産マインド」でした。
 私は、まず、学校側から与えられた「知的財産マインド」という演題について、「人が考えたものや、人が創ったものを、尊重する心」であり、人が考えたものや、人が創ったものを、尊重するために、知的財産権制度という制度があるという見解を述べてから、iPhoneを例にして知的財産権の概要について説明しました。
 その後、「きき湯」と「コインロッカーAiT」のコンテンツを用い、これらの発明を例にして、生徒達に知的財産権の重要性について説明しました。午後からの一番眠くなる時間帯ですので、「きき湯」の話の時は、眠たそうにしている生徒もいましたが、次の「コインロッカーAiT」の話では、途中からクイズ形式の授業になるので、生徒達も、真剣に、クイズ(どれが、どの知的財産権(特許、商標又は意匠)によって保護されるのかというクイズ)の回答を考えてくれました。
 ただし、予想外だったのは、今まで、他の中学校や高校で行った授業と異なり、この学校の生徒達は、8問のクイズに対して、回答が遅い生徒はいても、間違った回答をした生徒は、誰もいなかったことです。席の配列が縦長だったので、前の自信のある生徒の回答に合わせたのかもしれませんが、この学校の生徒が優秀だということの証だと思います。
 上記の2つのコンテンツを用いた講義を終えた後、学校側からの要望に応じ、弁理士の仕事についての説明を簡単に行いました。そして、弁理士の仕事について、中高生からよく聞かれる質問の回答をまとめたスライド(私は、「職業講話のスライド」と呼んでいます)を用いて、弁理士という仕事の遣り甲斐や、職務上の苦労、私の体験談について述べた後、弁理士の仕事をするに当たり、高校で養っておきたい能力について、自分の見解を述べました。
 授業の最後では、弁理士になると、こんな最先端の技術に触れられるということの例示として、グッドフェローが提唱したGAN(Generative Adversarial Network)の応用であるDCGAN(Deep Convolutional GAN)を用いた画像補正技術を、生徒達に紹介しました。この時の何割かの生徒達の目の輝きは、この日一番のものでした。
 最後の質問の時間では、上記の目が輝いていた生徒の一人(女生徒でした)が、特許を取得するのに、どれ位の期間がかかるのかという質問をしてきました。また、授業が終わってからも、熱心な生徒が、このコンテンツの使用は、(著作権上の)問題になるかという質問や、こんな発明を考えているが、特許が取れるかという質問をしてきました。
 当然のことながら、講義を受けた全員ではありませんが、少なくとも何割かの生徒達が、知的財産権や、弁理士という職業に、興味を持ってくれたように感じました。

 

興味津々の生徒達に授業を行う講師

※「きき湯」は株式会社バスクリンの登録商標です。

※「iPhone」はアップル インコーポレイテッドの登録商標です。


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