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三会による専門家講座報告書 「神戸大学大学院工学研究科」

三会(弁護士・公認会計士・弁理士)による専門家講座 報告書

報告者:知財普及・支援委員会 佐原隆一

日  時 平成26年5月9日(金)13:20~14:50(3時限目)
場  所 神戸大学 六甲台第2キャンパス
名 称 三会による大学生を対象とした専門家講座 ~キヤノン事例を題材として~
概 要 日本において早くから知的財産の重要性を認識し、知財戦略を実行してきた「キヤノン株式会社の事例」を取り上げ、事業戦略に沿った
①権利化、②権利の活用、③収益化について、その概要を説明した。
主 催 日本弁理士会近畿支部、大阪弁護士会、日本公認会計士協会近畿会
担当部署 日本弁理士会近畿支部 知財普及・支援委員会
対 象 工学研究科修士課程 1年生159名
講 師 小野 敦史 氏(北辰特許事務所 弁理士) 
細井 大輔 氏(あらた法律事務所 弁護士)
海崎 雅子 氏(海崎雅子事務所 公認会計士・税理士)
内 容 今回の専門家講座は、神戸大学工学研究科における「知的財産の基礎」の授業の一コマにおいて開催したもので、知財の形成、活用、収益構造などについて、公認会計士・税理士の海崎氏、弁理士の小野氏、弁護士の細井氏にそれぞれの立場から解説していただいた。
 まず、海崎氏が、キヤノンの経営環境について、解説された上で、キヤノンの利益の推移と分析などを通して、消耗品の独占的販売を堅持する消耗品ビジネスモデルについて解説された。
 続いて、小野氏が、消尽論についてシャチハタ(登録商標)スタンプを例に挙げて、キャップの修理、インクのしみ出すゴムの修理が特許権の侵害になるかなどを解説された上で、キヤノンのインクカートリッジの特許に関して、インクの再充填の特許権侵害成立性について解説された。
 次に、細井氏が、インクタンク事件の概要、民事訴訟の流れ、原告被告の主張、裁判所の判断について解説された。
コメント 教育指導要領に「知的財産権」が初めて組み込まれた関係上、受講者の人数としては少ないものではありましたが、実際に知的財産に関する授業をされている現役の教員の方々が受講されましたので、非常に熱心でした。また、我々弁理士が行う知的財産教育ではおろそかになりがちな点である「授業の結果についての評価方法」についても教育の現場におられる教員の方々のお話しをお伺いすることができ、有意義なものとなりました。


講座風景(海崎雅子氏)

 



講座風景(小野敦史氏)

 



講座風景(細井大輔氏)