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平成24年度 弁理士の日 記念講演会 報告書

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開催日時 平成24年6月30日(土)午後1時~4時30分
会  場 松下IMPホール
テーマ 知財力を育てる
~知財を創造し、強くするために~
開催内容 [講演1]知財ワールドへのいざない
  – ユニークな事例から見る素晴らしき特許の世界 –
稲森 謙太郎氏(筆名)
(科学技術ジャーナリスト、弁理士、米国公認会計士)
[講演2]中小企業における知財との出会いから活用への事例と弁理士の果たす役割
  井上 昇 氏(株式会社井之商 代表取締役)
岸本 忠昭氏(弁理士、岸本特許事務所 所長)
[講演3]大学における知財の取組み・知財人材の育成と、知財の積極的な活用・ライセンス
  岡本 清秀氏(大阪工業大学大学院知的財産研究科教授・岡本IPマネジメント代表)
[パネルディスカッション]
  パネルディスカッションテーマ:今後の知財分野の活性化について
コーディネータ:杉本 勝徳 氏 (弁理士、杉本特許事務所 所長)
パネリスト  :稲森 謙太郎氏、井上 昇氏、岸本 忠昭氏、岡本 清秀氏
聴講者数 380名
講演報告 本年度の講演会は、「知財力を育てる」というテーマで開催されました。講演者として、科学技術ジャーナリスト、弁理士、米国公認会計士の稲森謙太郎氏、株式会社井之商の井上昇氏、岸本特許事務所の岸本忠昭氏、大阪工業大学大学院の岡本清秀氏の4名をお迎えしました。また、パネルディスカッションのコーディネータとして、杉本特許事務所の杉本勝徳氏をお迎えしました。
日本弁理士会近畿支部 支部長 楠本高義氏の開会挨拶の後、1つ目の講演において、「女子大生マイの特許ファイル」「知られざる特殊特許の世界」等の著作がある稲森氏に、ユニークな特許事例とその特許が出願された背景をご紹介頂きました。聴講者に特許への興味を喚起させ、また発明することは必ずしも難しいものではなく身近なところにも発明の種があることを認識して頂き、発明創造へのインセンティブとなる内容でした。
2つ目の講演では、井上氏に、日本家屋向け太陽光照明システム「スカイライトチューブ」開発にまつわるお話しを、現物を見せて頂きながらご紹介頂きました。昨今の節電要求に鑑みてタイムリーな製品であり、ご苦労された点やビジネスと知財との関わりについてお話し頂き、聴講者には大変興味深い内容でした。また、「スカイライトチューブ」の権利取得に関わられた弁理士の岸本氏からは、特許出願の経緯や出願戦略を説明いただき、ビジネスを通しての知財や特許事務所との連携について具体的にお話頂きました。開発者と弁理士の係わりについて大変参考になる内容でした。
3つ目の講演では、岡本氏に、日本の産業力の強化を支える知財人材の育成や、知的財産権を産業に戦略的に活用するためのライセンスに関する背景や現状についてお話頂きました。豊富なデータを参照しながら具体的に説明して頂きました。特に、最近のアジアの台頭にともない、グローバル人材の育成にも及ぶ内容で、長年企業の知財部で尽力されてきて大学教授に転身された岡本氏ならではの視点から、わかりやすく説明して頂きました。
パネルディスカッションでは、「今後の知財分野の活性化について」というテーマで、稲森氏、井上氏、岸本氏、岡本氏の4名をパネリストとして、コーディネータ杉本氏の下、討議が行われました。近年の日本の国内出願の減少に対する方策から現代の大学生事情にまで及ぶ、様々な角度から杉本氏の質問が鋭く切り込まれて、活発な討論がなされました。
パネルディスカッションの終了後、日本弁理士会近畿支部 副支部長 五郎丸正巳氏の閉会挨拶があり、講演会は盛況のうちに終了いたしました。
今年の講演会は、広く一般の人々に知的財産や弁理士を周知することができたばかりでなく、弁理士や企業知財担当者などに対しても、知財創造、権利取得、権利活用の各サイクルを効果的に回転させることを考える一端となり、参加者にとって有意義なものになったのではないかと考えます。
 


会場の様子
 

楠本支部長の挨拶

稲森氏の講演
 

井上氏の講演

岸本氏の講演
 

岡本氏の講演
パネルディスカッションの様子
 

コーディネータの杉本氏

五郎丸副支部長の挨拶

執筆者:知財制度普及委員会委員 宇治 美知子


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