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パテントセミナー2012 第2回大阪パテントセミナー(応用編)報告書

日  時 平成24年3月3日(土)午後2時~午後4時30分
場  所 TKP大阪梅田ビジネスンセンター
テーマ 最近の中国知財問題と日本企業としての対応について
講  師 弁理士 中尾 優 氏
受講生 102名
コメント  セミナーが行われた日は、前日までの厳しい寒さが嘘のように感じられるほど、暖かで穏やかな日でした。
 会場の席は、ご参加いただいた方達によって殆ど埋め尽くされていました。その会場の様子から、中国の知財事情に対する世間の意識の高さを読み取ることができました。このような中で、弁理士の中尾優先生に、標記テーマについてご講演いただきました。
 講義の前半で、まず「最近の中国の知財問題」として、中国で有名なキャラクターや上海万博のテーマ曲等の知財問題についてお話しいただきました。次に「日本企業の中国対応」として、特許庁のデータを基に、模倣被害の現状とその対応手続等についてお話しいただきました。この中で、「知財訴訟は、政治情勢の影響を受ける場合がある」「模倣行為をけん制するには、メディアを使用することが有効である」等、中国の知財の現状・事情について、具体的に触れられました。
 講義の後半は、まず「外国企業の訴訟事案」として、世界の大企業と中国企業との訴訟内容を、専利公報の請求項や図面、事件の経過に基づいてお話いただきました。次に「中国の知財業務への対策」として、中国企業との間で業務を行う際に留意すべき事項等についてお話いただきました。この中で、「中国企業は、外国の既存技術を研究開発した技術を権利化し、それで権利行使する場合がある」「中国企業と取り交わす契約は、事業形態毎に異なる」「権利行使を受けないための防衛出願も有効である」等、係争面でポイントになる事項を挙げられました。
 個人的には、実例に即して中国の知財の現状を学ぶことができた点や、私の持つイメージ「外国企業を排除し、自社企業を手厚く保護するのが中国の知財」がやや偏見かもしれないと気付かされた点で、勉強になりました。
 中国の専門用語の解説や実例を織り交ぜながら、終始テンポよい講義が展開されました。そのため、瞬く間に講義時間が過ぎ去りました。ご参加いただいた方達にとって、今回のセミナーは、中国の知財事情を具体的かつ幅広く知ることができた良い機会になったのでは、と思います。




講師:中尾 優 氏


会場の様子

執筆者: 近畿支部知財制度普及委員会 中山 聡


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