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三会による大学生を対象とした専門家講座

日 時 平成27年11月21日(土) 午前10時40分~午後2時30分
場 所 関西大学 千里山キャンパス
テーマ 企業活動と経営戦略
~事業戦略・研究開発戦略・知的財産戦略の三位一体戦略に関する事例研究~
内 容 日本において早くから知的財産の重要性を認識し、知財戦略を実行してきた「キヤノン株式会社の事例」を取り上げ、事業戦略に沿った①権利化、② 権利の活用、③ 収益化について、弁理士、弁護士、公認会計士の三士業がそれぞれの観点からその概要を説明した。
主 催 大阪弁護士会・日本公認会計士協会近畿会・日本弁理士会近畿支部(三会)
講 師 弁護士 尾崎 知博 氏(黒瀬法律事務所)
公認会計士 美藤 直人 氏(美藤公認会計士事務所)
弁理士 田中 成幸 氏(藤本昇特許事務所)
対 象 工学部生他 344名
報 告  今回の実務家講座は、昨年に引き続き関西大学における知財関連授業の午前・午後の2コマにて開催されたもので、知財の形成、活用、収益構造などについて、公認会計士の美藤氏、弁理士の田中(報告者)、弁護士の尾崎氏にそれぞれの立場から解説していただいた。
 まず、美藤氏が、キヤノンの経営環境について解説された上で、キヤノンの利益の推移と分析などを通して、消耗品の独占的販売を堅持する消耗品ビジネスモデルについて解説された。
 続いて、報告者が、消尽論についてシャチハタ(登録商標)スタンプを例に挙げて、スタンプにおけるキャップの修理やインクのしみ出すゴムの修理が特許権の侵害になるかなどを解説した上で、キヤノンのインクカートリッジの特許に関するインクの再充填の特許権侵害成立性について解説した。
 次に、尾崎氏が、インクタンク事件の概要、民事訴訟の流れ、原告被告の主張、裁判所の判断について解説された。
 今回の実務家講座について、このような三士業の実務家が一堂に会して行う講義は、学生にとって普段目にすることがないと、関心を持って聞いてもらえたようで、わかりやすかったとアンケート結果も好評であった。また、大学側からもそれぞれの専門領域の話を一つの事例に沿って説明することで、実社会のビジネスにおいては現在勉強している専門領域以外の知識が不可欠でそれぞれが密接に関連していることを体感できた点で、学生にとっても非常に有意義な内容であったとの評価をいただき、来年度も引き続き当講座を行ってほしい旨の要請があった。

報告者:知財普及・支援委員会 田中成幸




講座風景(美藤直人氏)




講座風景(田中成幸氏)




講座風景(尾崎知博氏)





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