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平成28年度弁理士の日記念事業 報告書

弁理士の日記念講演会の案内はこちら

日  時 平成28年7月2日(土)10:00~17:00
会  場 松下IMPホール(講演会の部)およびツイン21アトリウム(イベントの部)
テ ー マ 知財ふれあいフェスティバル
概  要 講演会とイベント(詳細は各報告内容を参照)
参加者数 <イベントの部>サイエンスショー(3回)・電子紙芝居:約600名、工作授業:約1,000名、ロボット体験:約800名、クイズコーナー:約350名、ブース展示:約300名、記念撮影:約75名
<講演会の部>285名 (延べ集計3,410名)
内  容  7月1日の「弁理士の日」を記念して、平成28年7月2日(土)に大阪ビジネスパーク内の松下IMPホールおよびツイン21アトリウムにおいて「知財ふれあいフェスティバル」を開催しました。当日は、梅雨の最中の非常に蒸し暑い日でしたが、講演会場の松下IMPホール、イベント会場のツイン21アトリウム共に多くの方が来場され、大変盛況なフェスティバルとなりました。また、イベントの部については、NHK大阪放送局から取材の申し込みがあり、主に発明工作授業の様子が当日の正午のNHKテレビのニュースの中で約1分間にわたって紹介されました。

 





◆講演会の部

日  時 平成28年7月2日(土)13:00~17:00
会  場 松下IMPホール
テ ー マ ロボットと共に歩む近未来社会~ロボットイノベーションと知財マネジメント~
概  要 [第1部 基調講演]
・基調講演1:ロボットイノベーションにおける社会受容
大場 光太郎 氏(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 
ロボットイノベーション研究センター 副研究センター長)
・基調講演2:ロボット技術の社会実装とそのグランドデザイン
~未来を創るための組織構造・技術開発そしてライセンシングの実例~
古田 貴之 氏(千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター 所長)
[第2部 一般講演・パネルディスカッション]
・一般講演Ⅰ:下町ロケットにみる中小企業の知財戦略と事業戦略
鮫島 正洋 氏(弁護士法人 内田・鮫島法律事務所 代表パートナー弁護士・弁理士)
・一般講演Ⅱ:パワーバリアレス社会への挑戦
藤本 弘道 氏(アクティブリンク株式会社 代表取締役社長)
・パネルディスカッション
モデレーター:内藤 浩樹 氏(大阪工業大学大学院 知的財産研究科 教授・弁理士)
パネリスト:大場 光太郎 氏、古田 貴之 氏、鮫島 正洋 氏、藤本 弘道 氏(順不同)
聴講者 285名
内  容

 
講演会の部は、最初に日本弁理士会近畿支部・支部長の小森久夫氏より開会の挨拶があり、続いて第1部の基調講演を行い、休憩を挟んで第2部の一般講演・パネルディスカッションを行いました。

 第1部の基調講演1では、ロボット工学分野の第一人者としてご活躍しておられる国立研究開発法人 産業技術総合研究所 ロボットイノベーション研究センター 副研究センター長の大場光太郎氏より、「ロボットイノベーションにおける社会受容」と題してご講演をいただきました。
 本基調講演では、昨今のロボットに対する期待を受け、ロボットとは何なのか、から、ロボットイノベーションをどうやって起こすのかに至るまで、広範囲にロボットイノベーションについて、問題点などを取り上げつつ解説していただきました。
 第1部の基調講演2では、テレビ等のメディアでも頻繁に紹介されているロボット工学者の千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター 所長の古田貴之氏より、「ロボット技術の社会実装とそのグランドデザイン~未来を創るための組織構造・技術開発そしてライセンシングの実例~」と題してご講演をいただきました。
 古田氏が率いる未来ロボット技術研究センター・fuRoは、企業とパートナーシップを組み、研究開発成果であるロボット技術を製品化、事業化するのがミッションの1つです。本講演では、いままで事業化してきたロボットプロジェクトと、それらの知財・特許戦略について事例を紹介していただきました。また、fuRoの最大のミッションである、未来社会のグランドデザインとそこへの技術の実装において、現在、講演者が取り組んでいる政府のオリンピック・パラリンピックプロジェクト「改革2020:先端ロボット技術によるユニバーサル未来社会の実現」についても触れ、これからのロボット技術の社会実装動向について解説していただきました。

 第2部の一般講演Ⅰでは、池井戸潤氏の小説「下町ロケット」に登場する神谷弁護士のモデルである弁護士法人 内田・鮫島法律事務所 代表パートナー弁護士・弁理士の鮫島正洋氏より、「下町ロケットにみる中小企業の知財戦略と事業戦略」と題してご講演をいただきました。本講演では、小説「下町ロケット」を題材に、中小企業の事業競争力と知財戦略との関係についてお話いただきました。具体的には、知財が経営に及ぼす影響、知財のコストとリターンなどを実例を交えて解説していただきました。また、鮫島氏が委員等を拝命する最近の知財施策についてもご紹介いただきました。
 また、一般講演Ⅱとして、ロボットベンチャー企業の創業者としてご活躍されているアクティブリンク株式会社 代表取締役社長の藤本弘道氏より、「パワーバリアレス社会への挑戦」と題してご講演をいただきました。藤本氏が代表を務めるアクティブリンクは、力の面での障壁をなくし誰もが元気に働くことのできるパワーバリアレス社会の実現を目標として、2003年にパナソニックの社内ベンチャー制度を用いて創業したベンチャー企業です。物流、農業、建設、災害救助などの分野でパワーアシストスーツをはじめ、様々なパワーアシスト機器の実用化を目指しています。本講演では、今後広がってゆく用途を当社の開発事例をもとに紹介し、パワーアシストスーツに必要とされる技術などについて解説していただきました。
 パネルディスカッションでは、大阪工業大学大学院 知的財産研究科 教授・弁理士の内藤浩樹氏をモデレーターとし、上記4名の講演者との間で「ロボットと共に歩む近未来社会~ロボットイノベーションと知財マネジメント~」という切り口より、活発な討論が行われました。
 講演会の部の最後に、日本弁理士会・副会長の吉田博由氏より閉会の挨拶があり、盛況のうちに本講演会を終了することができました。

 本年度の講演会の部では、先端技術やビジネスモデルを事業化する例として、今最も注目されている「ロボット」をとりあげました。特に、従来より導入が進んでいる物づくりの現場において活用される産業用ロボットのみならず、介護・福祉、医療、災害現場、農業、物流などの分野への導入が期待されるサービスロボットにスポットライトを当て、イノベーション論や知財マネジメントの視点を加えて考察する機会を一般の方々に提供することができたのではないかと思います。また、長時間の講演会にもかかわらず、聴講者が最後まで熱心に講演に聞き入っていただいた様子からも、本講演会の内容が、皆様に対して有意義なものとなり得たのではないかと考えます。

会場の様子

小森支部長の挨拶

五郎丸委員による司会進行

大場氏の講演

古田氏の講演

鮫島氏の講演

藤本氏の講演

モデレーターの内藤氏

パネルディスカッションの様子


 





◆イベントの部


日  時 平成28年7月2日(土)10:00~16:00
会  場 ツイン21アトリウム
テ ー マ 身近に楽しむ知的財産
概  要 [ステージ]
  • ・サイエンスショー(1)スーパー磁石 アルミが動く?
  • ・サイエンスショー(2)水の科学
  • ・はつめいってなあに?(電子紙芝居による知的財産特別授業)

[常設会場]
  • ・発明工作教室(1)回転台
  • ・発明工作教室(2)万華鏡
  • ・ブース展示1(日本弁理士会)
  • ・ブース展示2(全国発明婦人協会)
  • ・ブース展示3(大阪税関)
  • ・ロボット体験(株式会社藤原電子工業)
  • ・マスコットキャラクターとの記念撮影
  • ・クイズコーナー(はっぴょんの弁理士クイズ)
参 加 者 サイエンスショー(3回)・電子紙芝居:約600名、工作授業:約1,000名、ロボット体験:約800名、クイズコーナー:約350名、ブース展示:約300名、記念撮影:約75名
内  容

 
 大阪ビジネスパーク内のツイン21アトリウムにおいて、「身近に楽しむ知的財産」をテーマとしてイベントを開催しました。「知的財産権」、「弁理士」という言葉が一般の方に浸透していないことを知財授業やセミナーの際に感じていることから、昨年度に引き続き、講演会だけでなく「もう少し幅広い層を対象に普及活動をしよう」という趣旨で「家族全員で楽しめるイベント」を企画しました。具体的な内容は以下の通りです。

○サイエンスショー:
 大阪市立科学館で行われるサイエンスショーの公演者(弁理士)が、数あるレパートリーの中でも人気のあるテーマを2つ選んで、合計3回実演しました。その豊富な経験を生かした絶妙なトークが、多くの子どもたちの興味を引きつけていました。ステージ前のイス観覧席よりさらにステージに近いところに子どもたちが直接座れるカーペットスペースを設けたことで、多くの子どもたちが飛んだり跳ねたりしながら楽しそうにショーを見ていました。

○知財授業・工作授業:
 弁理士会の出前授業コンテンツとして準備されている知財授業と工作授業から、「電子紙芝居(はつめいってなあに?)」と「オリジナル回転台を作ろう」を実施しました。さらに、本年度は小さい子どもたちにも工作を楽しんでもらえるように、回転台よりも簡単に挑戦できる「万華鏡」の工作を実施しました。回転台と万華鏡の材料をそれぞれ150セットを準備していたのですが、お昼過ぎにはなくなってしまい、材料を追加しなければならないほどの大盛況でした。

○マスコットキャラクター:
 日本弁理士会の「はっぴょん」、浜寺ローズカーニバル(堺市)の「浜寺ローズちゃん」、大阪税関の「カスタム君」の着ぐるみが登場しました。当日は大変蒸し暑く、着ぐるみの中に入って活動するには厳しい1日でしたが、多くの来場者と写真撮影を行い、会場を大いに盛り上げてくれました。

○クイズコーナーと展示ブース1~3:
 クイズコーナーとブース展示1(知財制度の紹介)は、まるではっぴょんが問いかけているような楽しいクイズを解きながら、発明や特許制度、弁理士などを知ってもらうという企画で、参加者全員に簡単な賞品を用意したこともあって来場者に大人気でした。ブース展示2(全国発明婦人協会の会員による発明品の展示)とブース展示3(大阪税関による知財啓蒙活動)では、発明婦人協会による発明品の中に特許や実用新案を取得した力作も多くあり、来場者の方々も興味深そうに作品を見てまわっていました。大阪税関のブースでは輸入品の中から発見されたニセモノなどが展示されました。また、カスタム君は、麻薬探知犬をモデルとした大阪税関のイメージキャラクターであり、来場者との記念撮影などを通じて会場を大いに盛り上げました。

〇ロボット体験:
 ロボット体験は、八尾市に本社を置く株式会社藤原電子工業の協力いただきました。二足歩行する人型ロボットをリモコンで操ってロボット対ロボットで相撲を取り、ロボット操縦を実体験してもらうイベントです。子どもたちが真剣なまなざしでロボットを操作している様子が印象的でした。

 会場のツイン21アトリウムはかなり広いスペースでしたが、最初のサイエンスショーが始まる午前から多くの方が集まりました。特に、小学校や幼稚園ぐらいの子どもさんを連れた家族の参加が目立ちました。「お父さん、お母さんと子どもさん」という組合せはもちろん、お祖父さん又はお祖母さんとお孫さんなど、家族一緒にこのイベントを「身近に」楽しんでいただけたのではないでしょうか。
 さらに、本会広報センターからご提供いただいたはっぴょんの図柄のついた風船が、当日子どもたちに大人気でした。この風船欲しさに会場に立ち寄ってくれた親子連れも多かったと思います。色とりどりの風船が並んでいる様子が会場を華やかに際立たせ、遠目にも「何をやっているんだろう?」と来場者の興味を引いたことと思います。その結果、通行人を含む多くの方に参加していただくことができ、フェスティバルの成功につながりました。
 また、本年度は、大阪市教育委員会に事業の後援に加わっていただき、フェスティバルを紹介するチラシを大阪市内の全小学校で配布していただきました。その結果、小学生を中心とした子どもたちの参加を促すことができ、フェスティバルの成功につながったものと思われます。これからも大阪市教育委員会のみならず、近畿各地の教育団体との連携を密にし、学校教育を通じて知財教育の重要さや弁理士の仕事について知っていただくことが重要であると思われます。

(文責:知財普及・支援委員会委員  古田 昌稔)

会場の様子

マスコットキャラクター
との記念撮影

会場の様子

サイエンスショー

ロボット体験
(株式会社藤原電子工業)

君も今日からエジソン
(寸劇)

発明工作教室(1)

発明工作教室(2)

ブース展示1
(日本弁理士会)

ブース展示2
(全国発明婦人協会)

ブース展示3
(大阪税関)

クイズコーナー

 

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