HOME > 知財支援活動 > セミナー情報 > 報告 > 平成30年度「弁理士の日」記念事業報告書

平成30年度「弁理士の日」記念事業報告書

日  時 平成30年6月30日(土)10:00~17:00
会  場 大阪ビジネスパーク円形ホール(講演会の部)およびツイン21アトリウム(イベントの部)
テ ー マ 知財ふれあいフェスティバル
概  要 講演会とイベント(詳細は各報告内容を参照)
参加者数 <講演会の部>320名
<イベントの部>合計:延べ2,542名
サイエンスショー(4回):約700名、発明工作教室:682名、アルソミトラ記録会:90名、たのしい!おいしい!おかしで実験~知育菓子教室~:120名、マスコットキャラクターとの記念撮影:約300名、クイズコーナー:650名
内  容

7月1日の「弁理士の日」を記念して、平成30年6月30日(土)に大阪ビジネスパーク内の大阪ビジネスパーク円形ホールおよびツイン21アトリウムにおいて「知財ふれあいフェスティバル」を開催しました。
 梅雨の最中で雨が心配されましたが、天候が大きく崩れることはなく、講演会場の円形ホール、イベント会場のツイン21アトリウム共に多くの方が来場され、昨年度並みに大変盛況なフェスティバルとなりました。

 





◆講演会の部

日  時 平成30年6月30日(土)13:00~17:00
会  場 大阪ビジネスパーク円形ホール
テ ー マ 飲食品産業のこれから ~最新技術と知財の関わり~
概  要 [講演1]サントリーの知財活動
  竹本 一志 氏(サントリーホールディングス株式会社 MONOZUKURI本部 知的財産部長)
[講演2]近大完全養殖クロマグロ誕生物語
   岡田 貴彦 氏(近畿大学水産養殖種苗センター センター長)
[講演3]新規株「ユーグレナEOD-1株」を用いた食品事業への取組み
   髙橋 円 氏(株式会社神鋼環境ソリューション 技術開発センター 水・汚泥技術開発部長)
   角野 龍紀 氏(株式会社神鋼環境ソリューション 経営企画部 法務・知財グループ次長、弁理士)
聴講者 320名
内  容

 
 食品は我々の生活に深く関わっていることはいうまでもありませんが、食品工場、遺伝子組み換え食品といった有望な技術が開発されている一方、水産資源の枯渇といった問題も生じており、常に変革が求められる産業でもあります。知的財産分野においては、食品の用途発明の特許が認められるようになり、特許出願件数全体が伸び悩む中で食品分野での特許出願件数は増加傾向にあり、食品分野での知的財産活動もまた変革期を迎えています。
 本年度は、関西に拠点を有する企業、大学からの講演者をお招きして、飲食品産業に関する最新技術、知的財産活動の実態をご紹介して、飲食品産業の将来について考えるための講演会を企画いたしました。

 最初に日本弁理士会近畿支部・支部長の吉田稔氏より開会の挨拶があり、続いて講演1、2を行い、休憩を挟んで講演3と質疑応答を行いました。
 講演1では、長年にわたりサントリーの知的財産部の活動を牽引されるとともに、日本知的財産協会の理事長、経産省の知的財産に関する各種審議会の委員を務められるなど、食品業界の知的財産に関して豊富な経験をお持ちである、サントリーホールディングス株式会社 MONOZUKURI本部 知的財産部長 竹本一志様に、「サントリーの知財活動」と題してご講演をいただきました。
本講演では、サントリーの歴史を紹介しつつ、各製品の開発のコンセプトとそこに係る特許、意匠、商標といった知的財産権の関係について紹介していただきました。また、サントリー以外の企業と比較して、コーポレートブランドとプロダクトブランドの使い分けについても解説をしていただきました。
 講演2では、近畿大学でのクロマグロ完全養殖に長年従事されている、養殖技術の先駆者でおられる、近畿大学水産養殖種苗センター センター長 岡田貴彦様に、「近大完全養殖クロマグロ誕生物語」と題してご講演をいただきました。
本講演では、クロマグロの生態の紹介に始まり、クロマグロを養殖する過程における減耗期(生残率が大きく減少する時期)における課題と、他の魚種と比べたクロマグロ養殖の困難さについてご説明いただきました。また、天然魚信仰を打破し、養殖魚の品質を知ってもらうためのアンテナショップ出店の取組みや、持続可能な水産業のための種苗認証の仕組みについてもご紹介いただきました。
 また、講演3では、株式会社神鋼環境ソリューション 技術開発センター 水・汚泥技術開発部長の髙橋円様、同社経営企画部 法務・知財グループ次長であり、弁理士である角野龍紀様に「新規株「ユーグレナEOD-1株」を用いた食品事業への取組み」と題してご講演をいただきました。
ユーグレナは和名を「ミドリムシ」といい、植物でありながら動物のように動くユニークな生物です。髙橋様の研究グループでは、「パラミロン」という栄養素を豊富に含むユーグレナを見出し、これを食品事業へ応用する研究を進められています。
本講演では、このユーグレナを活用した食品事業への参入に関し、知的財産の保護について各国でどのような特許権を取得しているのかといった側面を角野様に、技術的な側面を髙橋様に、それぞれご講演いただきました。

 講演3の後に、すべての講演者に登壇いただき、運営にあたった日本弁理士会近畿支部の委員から集めた質問と会場からの質問を合わせて、質疑応答の時間を設けました。各講演者に質問に的確に回答をしていただき、講演内容に関連した理解を深めることができました。
 そして、講演会の最後に、日本弁理士会・副会長の渡邊隆文氏より閉会の挨拶があり、盛況のうちに本講演会を終了することができました。

 今年の講演会は、テーマが生活に身近な題材であったことからか、女性の聴講者が多いように見受けられ、例年とは少し違う雰囲気となりました。長時間の講演会にもかかわらず、聴講者は最後まで熱心に講演に聞き入っており、本講演会の内容は、聴講者の皆様に対して大変有意義なものになったものと考えます。

佐々木委員による司会進行

吉田支部長の挨拶

竹本氏の講演

岡田氏の講演

角野氏の講演

髙橋氏の講演

質疑応答

渡邊副会長の挨拶

会場の様子


 





◆イベントの部


日  時 平成30年6月30日(土)10:00~16:00
会  場 ツイン21アトリウム
テ ー マ 身近に楽しむ知的財産
概  要 [ステージ]
  • ・サイエンスショー(1)むらさきキャベツの大実験!
  • ・サイエンスショー(2)電池のヒミツ

[常設会場]
  • ・発明工作教室(1)回転台
  • ・発明工作教室(2)アルソミトラのグライダー
  • ・発明工作教室(3)がりがりトンボ
  • ・アルソミトラ記録会
  • ・たのしい!おいしい!おかしで実験~知育菓子教室~(クラシエフーズ株式会社)
  • ・マスコットキャラクターとの記念撮影
  • ・クイズコーナー(はっぴょんの弁理士クイズ)
参 加 者 合計:延べ2,542名
サイエンスショー(4回):約700名、発明工作教室:682名、アルソミトラ記録会:90名、たのしい!おいしい!おかしで実験~知育菓子教室~:120名、
マスコットキャラクターとの記念撮影:約300名、クイズコーナー:650名
内  容


 大阪ビジネスパーク内のツイン21アトリウムにおいて、昨年度に引き続き「身近に楽しむ知的財産」をテーマとしてイベントを開催しました。日頃の委員会活動の際に、一般の方々の「知的財産権」への関心の低さや「弁理士」の知名度の低さ等を感じることも多く、「もう少し幅広い層を対象に普及活動をしよう」という趣旨で「大人から子供まで家族全員で楽しめるイベント」として企画を行いました。具体的な内容は以下の通りです。
○サイエンスショー:
 大阪市立科学館で行われているサイエンスショーから2つのレパートリーを2回ずつ披露していただき、近畿支部の会員である吉岡弁理士が講師をされて、合計4回の実演を行いました。サイエンスショーは例年立ち見が出るほどの大人気で、本年度も多くの親子が会場に詰めかけてくれました。本年度はカメラを使って演者の手元を大きくモニターに映し出したことで一層、臨場感があるワクワクした内容となりました。一瞬で液体の色が変わる手品のような不思議な「むらさきキャベツの大実験」、や身近にあるけど意外と知られていない「電池のヒミツ」についてのダイナミックなサイエンスショーを子供は勿論大人の方にも間近で体験してもらうことができました。
○発明工作教室:
知財普及・支援委員会第2事業部会が、「回転台」と「アルソミトラのグライダー」の工作を実施しました。またリピーターの参加者の方にも楽しんでいただこうと、新たな試みである「がりがりトンボ」の工作を実施しました。昨年好評であったアルソミトラの記録会も併せて開催し、工作教室で作成した自分のグライダーを会場ですぐに「試す」、がりがりトンボを持ち帰ってもらいご家庭でも「遊ぶ」、さらには工夫をこらしたオリジナル回転台をじっくり「作る」といった工作の様々な醍醐味を体験してもらえる構成となりました。段取りよくすべての工作教室に参加された子供たちも多く見受けられました。昨年度大人気で長時間お待ちいただくこととなってしまった回転台については本年度初の試みとして整理券配布を行いました。これが功を奏し、混雑することなくスムーズに席へとご案内できました。
○マスコットキャラクターとの記念撮影:
 本年度はお馴染みの日本弁理士会の「はっぴょん」、浜寺ローズカーニバル(堺市)の「浜寺ローズちゃん」に加え、クラシエフーズ様の「ねるね」の着ぐるみが登場しました。「ねるね」は3回、はっぴょんとローズちゃんは計8回会場に現れ、多くの来場者と写真撮影を行いました。空気で膨らんだはっぴょんの「ふわふわ」なところが好評で沢山の子供たちがかわるがわるはっぴょんに抱きついて一緒に写真を撮ってくれました。
○クイズコーナーと風船
 大人気のはっぴょん風船を参加賞としたクイズコーナーを知財普及・支援委員会第1事業部会が担当しました。親子で楽しいクイズを解きながら、発明や特許制度、弁理士などを知ってもらうというこのコーナーは好評で午後の2時頃には500個用意した風船がなくなってしまうほど大盛況でした。小学生がした発明はどれかな?という問題もあり、子供でも発明をして特許を受けることができる事がわかり、発明や特許を身近に感じていただくことができました。
○知育菓子教室
 クラシエフーズ株式会社様の「たのしい!おいしい!おかしで実験」は知財普及・支援委員会第3事業部会が担当しました。子供たちに人気の「ねるねるねるね」を使って「ものの性質」を楽しくおいしく学べるお菓子教室を3回実施し、各回40名の定員で合計120名の方にご参加いただきました。こちらのブースでも整理券を作成して混雑を緩和しようといたしましたが予想をはるかに上回る方が整理券配布の列に並ばれ、参加できなかった方も多数おられ申し訳ないことをいたしました。また、クラシエフーズ様が今までに開発された数々のお菓子の展示や、「ねるねるねるね」の発明を分かりやすく図解したポスター、商品名やキャラクター図形・ロゴマーク等、クラシエフーズ様が所有する登録商標を紹介するポスターの掲示も併せて行われ子供たちに身近なお菓子も知的財産権で守られていることを知ってもらうことができました。

6月18日に大阪で大きな地震があり、予定どおりイベントを開催できるか不安でしたが、イベント当日は会場のツイン21アトリウムに開場と同時に多くの方に集まっていただくことができました。お父さん、お母さんと子供という組合せはもちろん、お祖父さん、お祖母さんの姿もあり、私たちの期待通り、家族全員で知的財産を身近に楽しんでいただくことができました。
 また、昨年度に引き続き、本年度も大阪市教育委員会に事業の後援に加わっていただき、フェスティバルを紹介するチラシを大阪市内の全小学校で配布していただきました。その結果、本年度も大阪市内の小学生を中心とした多くの子供たちに参加していただくことができました。

(文責:知財普及・支援委員会委員 佐々木 達也)

会場の様子

マスコットキャラクター
との記念撮影

サイエンスショー

発明工作教室(1)

発明工作教室(2)

発明工作教室(3)

アルソミトラ記録会

知育菓子教室

クイズコーナー

 

« 戻る