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パテントセミナー2018・知財広め隊2018 滋賀午後の部 報告書

日  時 平成30年10月6日(土)セミナー:午後2時~4時30分
             交 流 会:午後4時45分~6時
場  所 セミナー:コラボしが21
交 流 会:CAFEコルネット
テーマ すぐに役立つ!中小企業知財法務の全て~知財契約と著作権を中心に~
講  師 弁護士・弁理士 樋口 真也 氏
受講生 セミナー:54名
交 流 会:15名
コメント (セミナー)
 2018パテントセミナー滋賀午後の部は、滋賀県発明協会で窓口相談を担当されている弁護士・弁理士の樋口真也氏による「すぐに役立つ!中小企業知財法務の全て」をテーマとした講義でした。この講義全体は、窓口相談における中小企業からの相談案件を一般化した内容で構成され、身近な実例に沿った内容で、知財に詳しくない受講者にとっても判りやすく、知財実務においてすぐに経験しそうな内容でした。
 契約関連の相談事例では、契約の重要性についてから始まり、共同開発前の守秘義務契約、共同開発後の守秘義務契約、共同開発(研究)契約、共同出願契約、ライセンス契約と、知財関係の代表的な契約における留意点についての解説がありました。各契約の解説においては、質問形式で相談事例を挙げ、その相談事例のポイントとなる事項(留意点)についての解説があり、初心者にとって理解しやすい解説の進め方でした。また、共同開発(研究)契約においては不実施補償条項、ライセンス契約においては特許有効の保証条項、独占禁止法との関連でのアサインバック条項などの解説があり、初級から中級へと一歩踏み込んだ解説も含まれていました。また、ライセンス契約の相手側が破産した場合の説明もあり、弁護士の立場からのアドバイス的な内容も盛り込まれていました。
 最後に、著作権譲渡契約についての解説がありました。近年、キャラクターを利用した地域振興、商品開発などが行われており、このようキャラクターの利用においては著作権譲渡が問題となりますが、このようなキャラクターの問題をイラストを例にした事例で、著作権譲渡契約のポイント、特に著作権と著作人格権との取扱いの違いなどついて判りやすく解説していただきました。
今回の滋賀午後の部は、中小企業知財法務と例年のテーマとは少し違う内容でしたが、中小企業の受講者に法務の重要性を理解していただけたと思います。

(交流会)
 交流会は、セミナー終了後、会場の1階にある喫茶室で開催されました。この交流会は、知財広め隊事業の一環として昨年度から行われているものであり、普段は弁理士と話す機会が少ない中小企業の方や一般の方と弁理士とが積極的に対話できる場を設けることを趣旨としています。参加者の皆様は、日頃持っている疑問や意見を弁理士に忌憚なくお話しして頂けたことかと思います。
 交流会に参加された皆様は、知財に興味がある、知財を活かして事業で成果を挙げたい、といった意見をお持ちの方が多いのはもちろんですが、その一方で、具体的に社内の業務としてどのようなことから取り組めばよいのか分からない、経営者層に知財の重要性をアピールするにはどうすればよいのか分からない、といったご相談も頂戴しました。弁理士会では、弁理士知財キャラバンなどを通じて、中小企業の皆様への支援を行っている旨をお話ししましたが、そうした支援がまだまだ不十分であり、必要な方々に行き届いていないと感じました。
 知的財産制度の普及活動にとどまらず、そのような方々に向けた支援活動を弁理士会でも積極的に行っていけたらよいのではないかと感じました。

[交流会での懇談内容]
・セミナーの内容について。セミナーのこの部分はよく理解できたが、この部分はレベルが高くてついていけなかったなど。
・知財を活かすといっても具体的に何をすればよいのか。
・知財のスキルを身に付けるにはどのようなことから始めればよいのか。
・経営陣に知財の重要性をアピールするにはどうすればよいか。

執筆者: 岸本 忠昭、古田 昌稔



セミナーの様子

            


講師:樋口 真也氏


会場の様子


交流会の様子

            


主催者挨拶


会場の様子

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