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「令和2年度 三会協働知財支援プロジェクト 企業力向上セミナー」報告書

日  時 令和2年12月1日(火)午後5時30分~7時30分
Zoomによるオンライン ライブ配信
主 催 日本弁理士会関西会・日本公認会計士協会近畿会・大阪弁護士会(三会)
後 援 経済産業省近畿経済産業局、中小企業基盤整備機構 近畿本部、
独立行政法人工業所有権情報・研修館、大阪商工会議所
テーマ 中小企業、スタートアップ企業の資金調達
~評価される企業及び事業の会計・知財・法務のポイント~
講 師 尼崎信用金庫 ソリューション推進部部長 幸田 務 氏(講演1、パネリスト)
株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ
ベンチャーパートナー 島田 淳司 氏(講演2、パネリスト)
弁理士   山口 慎太郎 氏(パネリスト)
公認会計士 安井 聖美 氏(パネリスト)
弁護士   井上 裕美 氏(パネリスト)
参加者 182名(内訳 弁理士:50名、弁護士:13名、会計士:20名、中小企業・スタートアップ企業:42名、金融機関:2名、その他:55名)
内 容  <講演1>
 尼崎信用金庫の幸田部長から、知的資産・知財に対する取組として、知的資産経営報告書・経営デザインシート、知財ビジネス評価書・知財ビジネス提案書、中小企業技術・経営力評価制度、知財ビジネスマッチング事業、業種別審査スペシャリストの養成についてお話頂いた。
 各取組について、具体的な事例を交えて、どのような施策で企業を支援しているかといった点や、資金面でどのような支援をしたかといった点についてご説明いただいた。
 また、融資のポイントとして、企業の財務内容だけでなく、様々な事業性評価の手法によって、企業の強み・課題を把握して資金調達の可能性を検討していること、企業の意欲・熱意の有無を検討していることについてご説明いただいた。
 経営者へのメッセージとして、常に目標に向かって前進する姿勢、周りを巻き込んで事業を創り上げることの重要性等が挙げられた。

 <講演2>
 ㈱東京大学エッジキャピタルパートナーズの島田氏から、東京大学エッジキャピタルパートナーズの取組をご紹介いただき、ベンチャー投資・ベンチャー創業・マーケット環境の観点から事業支援のポイントについてご説明いただいた。
 投資戦略として、専門家と連携して創業支援・事業展開支援を行い、企業価値を高める活動をしていることや、企業価値を高める手法として、大学等から特許の独占ライセンスを受ける方法等についてご説明いただいた。さらに、投資実行までに企業の技術や事業計画を検討していることや、経営陣評価の重要性等についてご説明いただいた。
 また、成功の実現のために、リスクテイクを実行し、多数のチャレンジを実行する姿勢が必要であること等が挙げられた。

 <パネルディスカッション>
 各士業のパネリストから、講師(幸田氏、島田氏)のそれぞれに質問を投げかける形式でのディスカッションを行った。
 各士業のパネリストからは、ファイナンス業務の詳細について深く掘り下げる質問や、評価業務と知財の関わりについての質問、経営者の評価についての質問等が挙がった。
 幸田氏からは、融資の可否については基本的に財務内容だけで決めているわけではなく、企業の課題を明らかにするツールとして多くの手法を活用しており、企業の強みを明らかにして、資金調達できる可能性を模索しているという説明や、融資という点から過度なリスクはとりにくいが、投資事業として創業支援のファンドを立ち上げているという説明があった。また、知財戦略をたてることの重要性や、専門家との連携の重要性について説明等があった。
 島田氏からは、ベンチャーキャピタルの場合は、事業の成長性を評価し、将来のポテンシャルを検討して投資するか否かを判断しているため、キャピタリストに響く事業計画を作成することが必要であるという説明や、ベンチャーが大手企業とアライアンスを構築するためには、しっかりとした知財戦略が必要であるという説明等があった。






以上
(報告者:知財普及・支援委員会 中井 正樹)

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