「知財授業報告書」兵庫県柳学園中学校
日 時 | 平成26年2月17日(月) 15:00-16:00 |
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場 所 | 柳学園中学校 |
名 称 | 「知的財産特別授業」 |
内 容 | 発明工作授業(ペーパータワー) |
対 象 | 1学年3クラス38名 |
担当部署 | 日本弁理士会近畿支部 知財普及・支援委員会 |
コメント | 今回私達は、淡路島(兵庫県洲本市)にある柳学園中学校を訪問し、発明工作授業(ペーパータワー)を実施して参りました。柳学園中学校は、緑の山々に囲まれ、車で数分のところには海もあって、とても自然豊かな場所にありました。 「ペーパータワー工作」は、近畿支部(知財普及・支援委員会)の発明工作授業用コンテンツとして今年初めて採用したものです。今回は、近畿支部として初めての実施でしたので、「ペーパータワー工作」の発案者である千原弁理士と共に、授業を行って参りました。 柳学園中学校1年生の生徒達は、とても元気で、積極的に授業に参加してくれました。 まず始めに千原弁理士が、スマートフォンを題材に、「知的財産権」について説明しました。その後、「ペーパータワー工作」の目的とルールを説明しました。「ペーパータワー工作」では、強くて一番高いタワーを作成した班を勝ちとします。今回は1班4~5人で9班に分かれて、約30分でペーパータワーを作成してもらい、「高さ」と「強さ」を競い合いました。 各班知恵を絞って、様々なタイプのタワーを作成してくれましたが、中にはタワーの中腹部に「握り潰し部」を備えるもの等もあり、そのユニークさに驚かされました。残り時間が5分となった時点で、タワーらしきものが完成している班が2~3班だったので、少し心配になりましたが、そこからの追い上げによって、全ての班が見事にタワーを完成させてくれました。そして、全てのタワーが、頂部にカップラーメンを載せても10秒間倒れずに耐えることができ、全ての班で、「強さ」において優れた構造を有するタワーを「発明」してくれました。「高さ」の競争では2つの班の接戦となり、最終的には高さを実測して判定を行いました。結果は106cm対105cmという僅差で、女子5人組の班が勝利を収め、景品のカップラーメンを手にしました。最後まで手に汗握る接戦となり、生徒達は非常に盛り上がってくれました。 「ペーパータワー工作」は、「回転台工作」とは違って「競争する」という楽しさがあり、生徒達にとって非常に取り組みやすいコンテンツであると感じました。また、「ペーパータワー工作」は、与えられた課題に対して、決められた答えが無い状況下で、生徒達自身の工夫によって課題を解決し結果を出す、という経験ができる点で非常に有意義であると感じました。楽しさだけで終わらずに、「工夫することの大切さ」が生徒達の心に残るように、コンテンツを提供する側として、今後も更なる「工夫」を重ねていきたいと思いました。 以上 |


発想力豊かな生徒達と工作を行う講師陣
(左写真左から 柳瀬 智之、千原 清誠、 各弁理士)
近畿支部知財授業担当 柳瀬 智之