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知財授業報告書「堺市立大泉中学校」

近畿支部知財授業担当 水田慎一


日  時 平成28年11月11日(金) 13:30-14:20、14:30-15:20
場  所 堺市立大泉中学校
名 称 「知的財産特別授業」
内 容 服の神、発明工作授業(回転台)
対 象 3年生1クラス27名
担当部署 日本弁理士会近畿支部 知財普及・支援委員会
講 師 水田 慎一、小林 義周、中山 聡
コメント  今回、我々が訪問した大泉学園は、大泉小学校と大泉中学校から構成される公立の9学年制の学校です。我々が授業をした中学校3年生の生徒達は、「9年生」と呼ばれています。
 前半の授業では、「服の神」の寸劇を行いました。私は、司会と弁理士役を担当しましたが、ユメノ社長役の小林先生の、ご自分の個性を前面に出した快演(怪演?)と、デパートの店員役の学校の先生の好演と、マネタ社長役の中山先生の胡散臭さが、生徒たちに大いに受けて、にぎやかに、授業が進行していきました。ここの生徒達は、非常に元気がよく、意見も、活発に出ていました。
 後半の授業では、発明工作(回転台の製作)の授業を行いました。この回転台の発明工作の授業は、小学生を対象として行われることが多いですが、今回の授業では、さすがに、中学校3年生(9年生)だけあって、生徒たちは、様々な工夫を凝らした回転台を、作ってくれました。中でも、我々が今まで見たことがない、独特なデザインの回転台を作った生徒がおり、我々講師陣も、学校の先生たちも、非常に興味深く、その生徒が作っていく回転台を観察していました。その生徒は、製作の開始から5分後に、一応、台が回って、蓋が落ちないという要件を充たした回転台を作成しましたが、物が載せられる部分の面積が小さかったため、物が載せられる部分の面積を広げる工夫をしました。そして、その後、2つ目の回転台として、回転台をぶら下げて持ち運ぶための取っ手(把手)を付けた回転台を作りました。セロテープで接着しているので、実用性はないですが、接着剤を使えば、デザイン性と実用性を兼ね備えた、斬新な回転台になります。
 そして、今回の授業で一番印象的だったのは、発明工作の授業で、先生から、「この回転台を完成させて、お母さんに見せてやれ。」と言われた男子生徒が、苦戦して回転台を完成させた後、「この回転台、持って帰ってもいい?」と尋ねて来たことでした。
 後半の授業では、生徒たちが、物づくりの楽しさを体感してくれたように思います。また、前半の授業が、生徒たちが知的財産の大切さについて考える切っ掛けになってくれれば幸いです。


 

興味津々の生徒達に講義を行う講師陣


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