HOME > 知財支援活動 > 知財授業 > 報告 > 「知財授業報告書」奈良県天理市立丹波市小学校

「知財授業報告書」奈良県天理市立丹波市小学校

日  時 平成23年7月19日(火) 9:40-10:25、10:35-11:20
場  所 天理市立丹波市小学校
名  称 「知的財産特別授業」
内  容 発明工作授業
対  象 6学年2クラス51名
担当部署 日本弁理士会近畿支部 知財制度普及委員会
コメント  大型で強い台風6号が接近するなか、夏休み前の丹波市小学校へ発明工作授業に行ってきました。奈良県南部地方に大雨警報が発令されているとの情報もあり、臨時休校かとも危惧しましたが、無事発明工作授業を行うことができました。
 子ども達は、黒板に書かれた大きな『弁理士』の文字を見て、一様に「弁護士?いや弁理士やて」と興味深そうに教室に入ってきました。そこで、授業の最初に「弁理士って知っている人」と聞くと、一つも手が上がりません。「じゃ、弁護士って知っている人」との問いかけにはクラスの2/3以上の手が上がりました。やはり、弁理士という職業は、社会人レベルはいざしらず、小学生には知られていない職業だということを痛感しました。
 弁理士という職業や発明について簡単に説明した後、『お盆、ビー玉、工作用紙で回転台を作ろう』という発明工作授業を開始しました。
 この発明工作授業では、手を動かすことが大切なのですが、最初はなかなか手が動きません。工作用紙を使って回転台の上部分を作るということは分かって、回転台の下部分となるお盆に対してどの程度の大きさのものにすればいいのかということがよく分からないようです。昨年の夏休みの近畿各地での青少年科学の祭典で行った同じ発明工作授業の経験から、付き添いの保護者の方々にとっても難しいものだとわかっていましたので、ちょっとしたアドバイスをささやきました。すると、そこから猛然とつくり始める子どもたち。
 いろんなアイデアが出てきました。そのアイデアが実現された工作品を取り挙げて説明すると、それの改良品を作り始めます。この静から動へ移り変わる瞬間が発明工作授業の醍醐味です。
 さすがに、1コマ45分の枠内では、完成品にまで至るものは多くはありませんが、「夏休みの発明工作の作品、これにするわ」という子どもも何人かおりました。
 授業が終わって教室に戻る子どもとの会話です。「発明って面白いな。弁理士さんっていつもこんな発明してんの?」「弁理士は発明のお手伝いをする仕事だよ。」「全然知らんかったけど弁理士って面白いな。俺も弁理士になってみようかな。」
 発明工作のアイデアよりもさることながら、とても頼もしい言葉をもらった実りある発明工作授業でした。



発想力豊な児童達と工作を行う講師陣
(左写真左から 大西 正夫、田中 勝也 各弁理士)



近畿支部知財授業担当 大西 正夫


« 戻る


  • キャラバン無料 交通費も完済会負担 知財訪問コンサル
  • 無料相談会のご予約 大阪 京都 奈良