「知財授業報告書」 松原市立布忍小学校
日 時 | 平成22年1月25日(月) 午前9時40分~10時25分 午前10時45分~11時30分、午前11時40分~午後0時25分 |
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場 所 | 松原市立布忍小学校 |
名 称 | 「知的財産特別授業」 |
内 容 | 発明工作授業 |
対 象 | 6学年3クラス 95名 |
担当部署 | 日本弁理士会近畿支部 知財制度普及委員会 |
コメント | 「センセ、こっち来て!また発明してもうた!」 「あーっ!失敗…じゃなかった!これ、いいやん!」 「おれは1組のエジソンやー!」 「ぼくはガリレオや!」 発明工作授業では、厚紙とお皿、ビー玉を使って回転台を作製します。お皿にビー玉を入れて厚紙を載せると、厚紙はビー玉の上をするすると動きますが、お皿からはみ出してしまったり、ずれて落ちてしまったり、ビー玉が偏ってうまく回転しなくなったりします。そこをなんとか工夫して、テープカッターなどを載せて回して使うことができる、自分オリジナルの回転台を発明してもらいます。 授業冒頭、課題を説明し、参考に市販の回転台を見せると、えーっ!これ作るの?そんなん、無理!と不安そうなひそひそ声が上がります。よーし、作ってやる!任せろ!と張り切っている子どもは、どうやら見当たらないようです。面倒だと言いたげな顔すら見られます。しかし、ここで私たち授業を担当する弁理士が怯むわけにはいきません。私たちは実は、授業の最後には、楽しかった!もっとやりたい!と子どもたちが言ってくれることを知っているのです。 最初は恐る恐るといった様子で工作を始めた子どもたちも、クラスメイトによって小さな工夫が少しずつ発表され、拍手と歓声で迎えられると、調子が出てきたようです。授業半ばまで、ああでもないこうでもない、と下書きを描いては消し描いては消ししていた慎重派の子どもも、一旦作り出すと手が止まりません。終了時刻が近付いて周囲が片付けを始めても、まだ熱心に工作を続けています。この日、お皿をテープカッターごと大きな筒で包み込んで回転させる大掛かりな作品や、お皿の上で厚紙を回転させるのではなく、厚紙の上でお皿を回転させる珍しい作品、ビー玉の動きを規制する枠を星型にしたかわいらしい作品などなど、どの作品にもひらめきが見られて、時間が許せばすべての作品を発表してもらいたいところでした。 「今日の授業、どうでしたか。楽しかったひと、手を挙げてくださーい!」 この取り組みを続ける勇気を子どもたちからたっぷりもらって、帰途につきました。 |

熱心に工作を行う児童達と授業を行う講師陣
(左写真左から 吉岡亜紀子、長野篤史 各弁理士)
(右写真左から 大西正夫、吉岡亜紀子 各弁理士)
近畿支部知財制度普及委員 吉岡亜紀子