「知財授業報告書」 松原市立布忍小学校
日 時 | 平成21年1月23日(金) 午前10時45分~11時30分、午前11時40分~午後0時25分 午後1時35分~2時20分 |
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場 所 | 松原市立布忍小学校 |
名 称 | 「知的財産特別授業」 |
内 容 | 発明工作授業 |
対 象 | 6学年3クラス 89名 |
担当部署 | 日本弁理士会近畿支部 知財制度普及委員会 |
コメント | 今回は大阪の南、閑静な住宅地の中にある松原市立布忍小学校にやってきました。 大阪らしく、児童たちは活発で元気、授業もにぎやかな雰囲気で進みました。 さて、工作授業ですが、3クラスということで、司会を持ち回りで担当しました。 まず、難しく感じたのが、技術的説明を、平易な言葉で説明することです。「課題を解決する」「ビー玉を規制する」といった、私たちが普段使っている言葉を、ついついしゃべってしまいました。そして、気がついて直そうにも、適切な言葉が思いつきません。 工作は、卓上回転台をビー玉とプラステチックの皿と画用紙とで作るというものですが、司会の一言によって、最初、ほぼ全員が画用紙を丸く切ってその後で途方にくれるといったふうに、クラス全体でほぼ同じ行動をとる傾向にありました。しかし、途中でいくつかの事例が紹介されると、児童それぞれが自分で発想して、ユニークな事を始めました。 印象的だったことが二つありました。 一つは、かなり綿密に工作を進めていた児童ですが、綿密がゆえに、可動部の摩擦が大きくてうまく動かないようです。そこで、もう少し隙間を作るようにアドバイスしたら、その部品を全く取ってしまってもうまく動くようになることを発見しました。そして、極めてシンプルで、スムースに動く回転台を作り上げました。 もう一つは、かなりユニークな作品を作ろうとしているのですが、周りが盛んに野次を飛ばします。それでもめげずに必死になって作品を完成させました。独創的なことを始めると、必ず周りから否定的意見が飛ぶ、大人の社会と同じだと感じました。それを乗り越えることが大切なのですね。 ほぼ完成までこぎつけた児童が、各クラスで5~10名くらいいました。完成した喜びが、その後の行動に表れていました。完成しなかった児童も、あきらめずに、ぜひ、チャレンジしてもらいたいと思います。 |

活発で元気な児童達に授業を行う講師陣
(左写真左から 浅野能成、吉本力、花田考士 各弁理士)
近畿支部知財授業担当 浅野 能成