「知財授業報告書」堺市立浜寺小学校
日 時 | 平成18年2月18日(金) 第1回:9時40分~10時25分 第2回:10時45分~11時30分 第3回:11時40分~12時25分 |
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場 所 | 大阪府堺市立浜寺小学校 |
名 称 | 知的財産特別授業 |
内 容 | 君も今日からエジソン「ビー玉を用いたベアリング回転台の工作授業編」 |
対 象 | 5年生3クラス 94名 |
担当部署 | 日本弁理士会知的財産支援センター 小中学校支援チーム 日本弁理士会近畿支部 弁理士制度普及委員会 |
コメント | 今回は、当会の支援センターから羽鳥先生および朝日先生を招き、近畿圏では初登場となる「ビー玉を用いたベアリング回転台の工作授業」を普及委員会の委員と共に行った。 この授業は、テレビなどを上においてクルクルと回せる回転台を児童に作らせるものであるが、その指導内容がとてもユニークなのである。 児童たちに配られるものは、ビー玉約20個にプラスチック製のお皿2枚、そして厚紙4枚だけである。 そして、当初児童たちに与えられるヒントは、巷で売られている実物の回転台(ただし、中身の構造は一切見えない)と、お皿の上にビー玉を無造作に並べ、そしてその上に厚紙を置いた場合、厚紙は回転をするものの、やがて厚紙がお皿の外部へ滑り落ちてしまったりビー玉が偏ってしまって、厚紙がスムーズに回転できなくなってしまうという事実を確認することのみなのである。 まず児童たちは、円盤型や四角形、時にはハート型など思い思いの形に厚紙を切り取って回転台の盤面を作る。そして、その盤面がビー玉を載せたお皿の上でクルクルと回るが、しかし、お皿の外へ滑り落ちず、ビー玉がいつまでも偏らないようにするための様々な発明(アイデア)を児童たち自身の手により生み出して行くのである。 そして、その場で生まれたアイデアの幾つかを他の児童たちへ発表させ、その幾つかの発明がさらに様々な新しいアイデアを生み出し、やがては我も我もと競い合うようにして、新しい発想に基づくビー玉を用いたベアリング回転台が次々と生まれて行くというものである。 したがって、出来上がった回転台も千差万別であり、児童たちは1つの課題に対して解決策が決して1つだけではないことを身をもって知ることになる。そして、失敗は常に成功の種であり、努力(知恵を絞る)すれば、決して失敗のみで終わるということがないということも知るのである。 この授業は児童たちにとても好評で、興味深くもって迎えられおり、教える側の私たちにとっても、本当に児童たちの自由闊達で、それでいてたくましい発想の豊かさにただただ驚かされるばかりの楽しい授業であった。 今後、このような授業を受けた児童の中から、明日の世界をリードする日本発のエジソンが生まれてくることを楽しみにせずにはいられない、そのような授業であったと感じます。 |
羽鳥弁理士、朝日弁理士によるビー玉特別授業 |
赤岡弁理士、山口弁理士によるビー玉特別授業 |
浜寺小学校校庭にて児童たちと |
近畿支部知財授業担当 赤岡 和夫 |