パテントセミナー2011 京都パテントセミナー(午後の部)の報告
日 時 | 平成23年1月29日(土)13時30分~16時00分 | ||
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場 所 | 京都商工会議所 | ||
テーマ | 国内商標における商標の類否判断の基礎とその拒絶対応について ~最近の審決例等にも若干触れて~ |
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講 師 | 弁理士 垣木 晴彦 | ||
受講生 | 78名 | ||
コメント | パテントセミナー2011の京都(午後)は、弁理士である垣木晴彦弁理士に「国内商標における商標の類否判断の基礎とその拒絶対応について」についてご講演頂きました。 当日は講演開始時間の1時間も前からセミナー参加者がご来場され、講演開始時間には非常に広い開場の後方の椅子まで埋まる程の盛況でした。昨年度の京都パテントセミナーに参加され今年度も参加するとの、リピータの方も多く、本セミナーが京都の知財関係者に大きく期待されていることが伺えました。 ご講演ではまず、「商標」について、定義や機能を分かりやすくご説明いただきました。幾つかの周知な商標を例にとり、商標とはどのようなものなのか、なぜ商標を付すのか、について商標の初心者の方にも分かりやすくご説明いただきました。 次に、商標の類似について、商標の類似とは何なのか、商標の類似が、商標登録出願や、商標権の行使においてどのように関係してくるのか、についてご説明いただきました。商標の類比判断は、称呼、外観、観念を総合的に判断するが、称呼が重要視される傾向にあること、商標権行使の段階においては、具体的使用の状況が加味されることなどを、実例を挙げつつ、わかりやすくご説明いただきました。 次に、審判・裁判における類比判断について、実際に審判・裁判で争われた商標を例示しつつ、これらが特許庁・裁判所でどのように類比判断がなされたかにつき、ご説明いただきました。 全般を通じて、商標実務に関する豊富なご経験をベースに、垣木弁理士ならではの聞き手を引き込む素晴らしいご講演で、参加者の方々からはとても有用であったとの多数のご讃辞をいただきました。
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執筆者: 近畿支部知財制度普及委員会 土田 安紘