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パテントセミナー2011 京都パテントセミナー(午前の部)の報告

日  時 平成23年1月29日(土)10時00分~12時30分
場  所 京都商工会議所
テーマ 中国・インド・ロシアの商標制度
~商標権の取得、ブランド管理をどうするか~
講  師 弁理士 中川 博司
受講生 61名
コメント  パテントセミナー2011の京都(午前)は、弁理士である中川博司弁理士に「中国・インド・ロシアの商標制度」についてご講演頂きました。
 当日は講演開始時間の1時間も前からセミナー参加者がご来場され、講演開始時間には非常に広い会場の後方の椅子まで埋まる程の盛況でした。昨年度の京都パテントセミナーに参加され今年度も参加するとの、リピータの方も多く、本セミナーが京都の知財関係者に大きく期待されていることが伺えました。
 ご講演ではまず、商標の話しに入る前に、中国の状況(制度や文化等)についてお話いただきました。中国の政策として日本でも広く知られている一人っ子政策を例に取りながら、商標を含む中国の政策・行政の特殊性をわかりやすくご説明いただきました。
 次に、中国における商標制度について、中国でビジネスを行なう際の留意点等を交えつつご講義いただきました。商標登録出願の特殊性(1出願1区分だが、マドプロ経由の場合は多区分の出願も可能)、商標権の行使の特殊性(司法のみならず、行政の救済を受けることが出来ること、並行輸入の取り扱い等)について、実例を交えながら、初学者でもわかりやすくご説明されておりました。
 また、インド及びロシアについても、各国の制度・文化について簡単にご説明頂いた上で、各国の商標制度の特殊性や、各国でビジネスを行なううえでの留意点等につき、ご講義いただきました。
 全般を通じて、各国に関する豊富なご経験をベースに、中川弁理士ならではの聞き手を引き込む素晴らしいご講演で、参加者の方々からはとても有用であったとの多数のご讃辞をいただきました。


講師:中川 博司氏


会場の様子

執筆者: 近畿支部知財制度普及委員会 土田 安紘

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