パテントセミナー2011 第4回大阪パテントセミナー(応用編)の報告
日 時 | 平成23年3月12日(土)13時30分~16時00分 | ||
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場 所 | TKP大阪本町ビジネスセンター | ||
テーマ | 中小企業の事例から考える ~経営に効く 戦略的知財活用の実践法~ |
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講 師 | 弁理士 土生 哲也 | ||
受講生 | 102名 | ||
コメント | 3月12日(土)パテントセミナー応用編第4回は”無事”大盛況の下、開催することができました。ここで筆者がわざわざ”無事”と記載したのには理由があります。前日の3月11日(金)、ご承知の通り、未曾有の大地震が東北・関東地方で発生し、甚大な被害が出ております。多くの方が犠牲になられ、多くの方が避難生活を強いられています。心よりお悔やみならびにお見舞い申し上げます。筆者も阪神淡路大震災を経験しており、地震の恐ろしさは理解しているつもりではありますが、今回は津波による被害も甚大であり、被災された方にしか理解できないような恐怖があったのではと思います。 今回、講師を努めて頂いた土生弁理士は東京都千代田区に事務所を構えられており、地震当日も東京におられたそうです。さらに、地震発生時は、今回のパテントセミナー講師のため、羽田から大阪に向かおうとしていたところで、具体的には、ボーディング・ブリッジを歩いていた時に地震にあったとのことでした。都内の交通機関がほぼストップし、大混乱が起きている中、大阪に来て頂いたことに深く感謝致します。 さて、関西では多少の揺れを感じたものの、大きな被害はなく、100名以上の方にご来場頂きました。そのような中、ユーモアを交えた軽快な語りで会場を終始惹きつけ、土生弁理士には熱演頂きました。 テーマは「中小企業の事例から考える~経営に効く 戦略的知財活用の実践法~」です。近年「経営に資する知財」ということが頻繁に言われるようになりました。発明をし、特許権を取得しても、それが経営に役に立たなければ意味がなく、そして、これまでの日本企業は、知財活動は活発であったものの「経営に資する」ではなかったのではという反省がなされています。今回のご講演では、特に中小企業にスポットし、数多くの成功事例を紹介頂きながら、「経営に資する」知財活動を分かりやすくご説明頂いたと思います。 経営戦略(事業戦略)と知財戦略を上手く結びつけることは、事例を聞くだけで、すぐに実戦できるものではないと思います。しかしながら、聴講頂いた皆様が、今後の知財活動において、「経営に資する」という意識を持つことから始めて頂ければ、必ず、皆様独自のビジネスモデルが確立されることと思っております。
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執筆者: 近畿支部知財制度普及委員会 岡本 智之