パテントセミナー2011 第1回大阪パテントセミナー(応用編)の報告
日 時 | 平成23年2月16日(水)18時30分~20時30分 | ||
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場 所 | TKP大阪本町ビジネスセンター | ||
テーマ | 中国特許実務の留意点 ~OA応答を中心として~ |
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講 師 | 弁理士 藪 慎吾 | ||
受講生 | 118名 | ||
コメント | 大阪応用編第1回では、藪慎吾弁理士に「中国特許実務の留意点 ~OA応答を中心として~」についてご講演いただきました。 スタートが仕事終わりの時間帯ということもあって、遅れてこられる方も多数おられると思っていましたが、開始時間前にはほとんどの受付が済んでしまい、参加者の皆さんの期待の高さを感じました。専門的なテーマであるにもかかわらず、多数の方が参加され、会場はほぼ一杯でした。 藪弁理士は、現地の事務所で実際に働かれたご経験をお持ちであり、そのご経験に基づいて具体的にご説明頂けたので、実務経験に乏しい方にも分かり易く、よく理解できたように思います。 ご講演では、まず、日本と中国とでの考え方の違いや、その違いを踏まえたOAの対処の仕方、実際のOAで目にする拒絶理由通知などの書面の見方、これら書面から読み取るべき内容等々についてのご説明がありました。 休憩をはさんで後半には、審査の進め方や、審査で実際に行われている内情、補正の制限などのOA時の留意点について説明がありました。 いずれも有用な内容であり、具体的な事例を挙げながら、実務を行う上で役立つ事柄をうまくまとめてご説明いただけたので、分かり易かったように思います。更に、新規性や進歩性の判断等についてまで言及がなされ、2時間程度の限られた時間でしたが、濃密で充実した内容であったように思います。 仕事で疲れた中がんばって参加された方にも、それだけの価値はあったと思って頂けたのではないでしょうか。
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執筆者: 近畿支部知財制度普及委員会 上西 信宏