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パテントセミナー2011 第1回大阪パテントセミナー(基礎編)の報告

日  時 平成23年1月19日(水)18時30分~20時30分
場  所 TKP大阪本町ビジネスセンター
テーマ 特許・実用新案入門
~出願から権利化まで~
講  師 弁理士 土江 健司
受講生 154名
コメント  今年で11年目を迎えるパテントセミナーは、冬から早春にかけての恒例行事です。新年を迎えるや否やほとんどの回の参加申し込みが定員に達し、参加者の期待が感じられます。他の回に先駆けて行われた大阪基礎編第1回では、土江健司弁理士に「特許・実用新案入門 ~出願から権利化まで~」についてご講演いただきました。
 セミナー開始の10分前にはすでに空席を探すのが困難なほどに参加者が集まり、また、空席待ちをする方もいらっしゃるほどでした。
 ご講演では、まず、知的財産権の特徴や特許制度の目的を明らかにし、また、特許制度の歴史も踏まえながら、特許制度の概要が説明されました。次に、実際の特許出願の手続きについて説明されましたが、ここでは単に実務的な知識を披露するだけでなく、願書や明細書といった必要な書類自体の意義、また、各書類に記載される様々な項目それぞれの意義などについて、わかりやすく、端的なご説明がありました。さらに、特許を受けるための要件について説明されるときには、新規性や進歩性、産業上利用可能性だけでなく、発明の単一性や記載要件についてもひとつずつ、根拠条文や審査基準も示しながら丁寧に説明されました。
 休憩をはさんで後半には、権利化までの流れをフローチャートに沿ってご説明され、続いて実用新案制度、さらには最近の出願件数の統計についても触れられました。出願公開についてお話しされるときには、実際に特許電子図書館での検索を実演され、公報の入手方法についてもわかりやすく示されました。熱心にメモを取っていらっしゃる参加者もたくさんおられました。
 初めて特許制度についての講演を聴く方にとっても、特許制度にはどういった背景があり、出願から権利化までの各段階における手続きや特許庁とのやりとりにはどのような意味があるのかということがよく理解されたのではないでしょうか。講義の内容を理解されれば、さらに進んだ内容を知りたくなるものだと思われますが、実際、休憩時間にも終了後にも、大勢の参加者が土江弁理士を取り囲み、質問していらっしゃいました。
 寒い風の吹く夜、お集まりいただいた参加者の皆さんには有意義な時間をお過ごしいただけたのだとうれしく思います。


講師:土江 健司 氏


会場の様子

執筆者: 近畿支部知財制度普及委員会 吉岡 亜紀子

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