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知財支援セミナー in 尼崎 「中小企業のための知的財産活用術」~みんなで活かそや、我が社の知財~ 報告書

日  時 2010年3月6日(土) 午後1時~午後5時
会 場 尼崎市中小企業センター(兵庫県尼崎市昭和通2-6-68)
名  称 知財支援セミナーin尼崎
中小企業のための知的財産活用術 ~みんなで活かそや、我が社の知財~
内  容 第1部 13:00-14:45
  寸劇「知財の『活用』って何?」
  弁理士*による事例寸劇(*近畿支部知財立国サポート委員会委員)
   第1幕「知財の活用(基本編)」 ~独自開発と独占実施による事業展開と知財戦略~
   第2幕「知財の活用(応用編)」 ~共同開発やライセンス等の知財戦略~

第2部 15:00-17:00
  パネルディスカッション「中小企業における知財活用の現状と問題点!」
   パネリスト(順不同)
    株式会社ナカムラ 代表取締役 中村 孝 氏
    株式会社ヤマシタワークス 代表取締役 山下 健治 氏
    ハードロック工業株式会社 宮浦 俊治 氏
    弁理士 森  收平 氏
  コーディネータ
    弁理士 板東 正男 氏

無料相談会 17:30-18:30
受講者数 219名
主 催 日本弁理士会、日本弁理士会近畿支部
後 援 特許庁、近畿経済産業局、近畿知財戦略本部、大阪商工会議所、神戸商工会議所
尼崎商工会議所、(独)中小企業基盤整備機構近畿支部、(社)発明協会大阪支部
(社)発明協会兵庫県支部、(財)新産業創造研究機構(TLOひょうご)
(財)尼崎地域・産業活性化機構、(協)尼崎工業会、日本知的財産協会
担当部署 日本弁理士会近畿支部 知財立国サポート委員会
概 要 [第1部]
第1部では、弁理士有志による寸劇「知財の『活用』って何?」が行われた。この寸劇は、第1幕が「知財の活用(基本編)」として「独自開発と独占実施による事業展開と知財戦略」について、第2幕が「知財の活用(応用編)」として「共同開発やライセンス等の知財戦略」について、知財立国サポート委員会から選出された総勢10名の有志弁理士が2幕に分かれて熱演した。
第1幕では、従業員30名の歯車製造を行う中小企業の社長役、開発担当の従業員役、社長の友人の弁理士役、大企業の知財担当者役、地方銀行の融資担当者役の5名が登場し、中小企業の社内で知財の活用に悩む場面、知財の自社実施を前提に行うアイデア出しを行う場面、大企業へ商品を売り込む場面、銀行から融資を受ける場面、社内活性化に知財を利用する場面、と展開した。第2幕では、下請け脱却を図る中小企業の社長役、開発担当の従業員役、弁理士役、大学教授役、ベンチャー企業の社長役の5名が登場し、下請け脱却を図るために他社技術を導入する場面、アライアンス先を検討する場面、と展開した。

[第2部]
第2部では、「中小企業における知財活用の現状と問題点!」というテーマでパネルディスカッションが行われた。コーディネータは板東正男弁理士、パネリストは、株式会社ナカムラ代表取締役 中村孝氏、株式会社ヤマシタワークス代表取締役 山下健治氏、ハードロック工業株式会社 宮浦俊治氏、及び、森收平弁理士の4名であった。ハードロック工業株式会社からは代表取締役の若林克彦氏が出演予定であったが、直前になって事情により出演が困難となり、急遽、ハードロック工業株式会社から代役として宮浦俊治氏に御出演頂いた。
パネルディスカッションでは、各パネリスト企業から、商品概要や会社概要を御説明頂いた後、第1部の寸劇の感想、出願・登録件数の状況、特許出願するための発明の発掘方法、特許出願の決定基準、特許事務所の利用状況及び選定基準、特許事務所を利用して役だったこと、特許事務所に対する要望改善事項、事業の成功の要因・秘訣、事業の成功に関係して知的財産を活用していると思う点、他の中小企業に対して知財に関してアドバイスする点、中小企業と大企業との取引や関係で知的財産に関して苦労した経験などを御説明いただき、森弁理士から、中小企業から弁理士への出願依頼についてのアドバイス、中小企業の事業に知財を活用すべき点などについてのアドバイスを頂いた。
会場からは多数の質問が寄せられ、引き続き行われた無料相談会にも多数の参加者があった。小雨の降る中、来場頂いた多数の参加者は、皆さん、寸劇、パネルディスカッションを始終真剣に聞いておられ、本テーマに関する受講者の関心の高さが現れていた。


知財立国サポート委員会 副委員長 谷田 龍一

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