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パテントセミナー2013 姫路パテントセミナー 報告書

日  時 平成25年2月9日(土)午後2時~午後4時30分
場  所 姫路商工会議所
テーマ 特許入門
~特許の取得から活用まで/役に立つ特許と立たない特許~
講  師 弁理士 三宅 康雅 氏
受講生 42名
コメント  今回のパテントセミナーの会場となった姫路商工会議所は、姫路城から少し東南に位置しています。当日は、陽光が差し込むものの、立春を過ぎていることが信じられないくらい、寒さの厳しい日でした。
 水田弁理士による、姫路に対する熱い想いを込めた挨拶の後、標記テーマについて、三宅弁理士が二時間半講演されました。
 講義の前半で、特許制度の目的や権利取得までの流れ、特許制度の各論を説明されました。参加者の四分の三以上が特許業務未経験者であったため、平易な言葉やフロー図を使いながら、難解な条文を丁寧に解説されました。また、参加者の理解をさらに深めるべく、条文の成立背景、他法との比較、有名な「切り餅事件」の引用等、条文そのものだけでなく、多面的に説明されていました。
 講義の後半は、「経営」を取り入れた特許の活用をテーマにお話されました。詳細には、経営に対する特許の強み、経営的観点に基づいた出願・権利化の在り方、経営・技術・知財が三位一体となった知財戦略の重要性、をお話されました。特許そのものを対象にして仕事をすることが多い私は、『経営課題を見据えて出願するべきである』『権利には、事業を有利にする権利と事業を確保する権利があり、両者を経営戦略に沿って使い分けることが必要である』等の三宅弁理士のお話から、「経営を意識した上位の観点から仕事を行う事の大切さ」を学び取りました。
 講義の終了後では、質問者に対して、三宅弁理士と水田弁理士が熱心に回答されていました。両弁理士の熱意、そして今回のセミナーが、姫路における特許の活性化の良い機会になれば、と願います。



講師:吉岡 亜紀子 氏


会場の様子

執筆者: 近畿支部知財制度普及委員会 山口 慎太郎


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