パテントセミナー2013 滋賀パテントセミナー(午後の部) 報告書
日 時 | 平成25年11月17日(日)午後2時~午後4時30分 | ||
---|---|---|---|
場 所 | コラボしが21 | ||
テーマ | 特許権取得のための対応 |
||
講 師 | 弁理士 三雲 悟志氏 | ||
受講生 | 56名 | ||
コメント | 2013パテントセミナーの滋賀午後は、弁理士の三雲悟志先生により「特許権取得のための対応」についてご講義いただきました。例年土曜日に行っていましたが、会場予約の都合により今年は日曜日になりましたが、受講者数は昨年とあまり変化がなかったように思います。 講義は、特許を受けることができる発明(特許要件)から始まり、権利範囲の考え方、発明の単一性と進んでいきました。特許を受けることができる発明については、新規性、進歩性及び先願について具体的に説明され、特許を受けることができない発明を知ることにより、拒絶理由通知を理解して頂けたと思います。 また後半では、審査対象の決定との関連で、特許庁での審査(特に、請求の範囲)がどのように行われるか、そのためには請求の範囲の請求項をどのような順に記載しないといけないか、また発明の単一性との関連で請求項をどのように記載するのが望ましいかなどの実務面での説明がありました。また、拒絶理由通知に対する対応、特に特別な技術的特徴(STF)に基づいて審査官がどのような考え方に基づいて審査するのか、また拒絶理由通知に対応するためのシフト補正(改正後の内容)の考え方、またその対応の一つとして分割出願の利用についての解説があり、受講者も理解しやすい内容であったと思います。 今年の滋賀パテントセミナーは、中高年の方と企業の方が中心でありましたが、毎年50名を超える受講者(申込み80名程度)があり、今後も継続して実務面で有益な特許情報を提供していきたいと思いました。
|
執筆者:近畿支部知財普及・支援委員会 岸本 忠昭