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パテントセミナー2013 第2回大阪パテントセミナー(基礎編) 報告書

日  時 平成25年10月26日(土)午後2時~午後4時30分
場  所 日本弁理士会近畿支部
テーマ 調査入門 ~特許電子図書館を活用しよう~
講  師 弁理士 淡路 俊作氏
受講生 88名
コメント  パテントセミナー2013の基礎編第2回目は、弁理士の淡路俊作先生をお招きして「調査入門 ~特許電子図書館を活用しよう~」というテーマでご講義いただきました。当日は台風26号による影響が心配されましたが、午後からはお天気も回復し、受講者も88名を超える大勢の方々にご参加いただきました。
 講義では、まず、特許調査のあらましと特許調査を行うことの意義についてご説明いただき、特許調査は、発明を活用する様々な段階において欠かすことができない重要な作業であることを理解していただきました。特許調査は、ともすると面倒な作業なので疎かとなり勝ちになりますが、今回の講義によって、受講者の皆様には、特許調査をすることによる利益、特許調査をしないことによる不利益を十分に理解していただくことができたと思いますし、特許調査の必要性、重要性を改めて認識していただくことができたのではないかと感じます。
 後半は、遂次具体例を交えながら、特許電子図書館(IPDL)を利用した特許調査方法についてご説明いただきました。特許調査は、経験に乏しいと中々的を得た調査結果を得られなかったり、又は迷路の中へ入り込んでしまうようなことがあります。しかしながら、今回の講義では、IPDLの中でできる特許調査を体系的に且つ視覚的に簡単に把握できるようにまとめられており、全部で100枚を超える画面を用いて丁寧にご説明いただきましたので、受講者の皆様も、特許調査方法のいわゆる“コツ”や“勘どころ”を要領よく修得することができたのではないかと思います。
 特に、今回の講義では、プロジェクターを用いた説明画面や講義資料は、手間暇を掛けてIPDLの画面を1つ1つ切り取って作成されたもので、調査手順の流れの中に省略された手順が殆どなく、後で特許調査マニュアル本として利用する場合にも直ぐに役に立つような優れたものでした。また、FI記号等の特許分類を用いた検索を行う場合のご説明でも、IPDLのパテントマップガイダンスを利用した検索方法のみならず、キーワード検索を用いたサンプル公報の利用もご推奨されるなど、受講者の利便性や検索効率、検索精度の向上に役立つように細かく配慮された、とても分かり易くて内容の濃い講義であったと思います。
 講義を通じて、特許調査にはどのような意義があり、精度よく効率よく特許調査を行うためには、どのようにIPDLを利用して特許調査を行えばよいのかを受講者の皆様によく理解していただくことができたのではないでしょうか。また、土曜日のお忙しい中、ご参加いただいた受講者の皆様には、とても有意義な時間をお過ごしいただけたものと思います。




講師:淡路 俊作氏


会場の様子

近畿支部知財普及・支援委員会 赤岡 和夫


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