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平成25年度中小企業向け知財支援セミナー 「利益を生み出す知財!」報告書


日時 平成26年3月14日(金)午前10時~午後5時10分
場 所 AP梅田大阪
主  催 日本弁理士会近畿支部
対 象 者 主として中小企業の知財担当者
講 師 第1講座 知財普及・支援委員会 柳野嘉秀 委員
第2講座 知財普及・支援委員会 垣木晴彦 委員
第3講座 知財普及・支援委員会 多田裕司 委員
第4講座 知財普及・支援委員会 松下 正 委員
出展内容 展示ブース、知財セミナー
内  容
(概要/参加者数含む)
概 要:
1)第1講座(担当:柳野 嘉秀 委員)
・テーマ:知的財産のメリットと落とし穴の見える化
1:序章
2:商品企画段階
3:商品具体化段階
4:商品販売段階
・講義形式
・参加者数:21名
・内容
各種知的財産権を取得することのメリットは、必ずしも権利行使をすることで得られる直接的な利益だけではない旨を中心に説明した。具体的には、商品の企画から販売までの各段階で、どのような点に注意をすればよいか、また注意をすればどのようなメリットがあるのかを説明した。特に、商品販売段階で、営業上取引先に迷惑をかけないため、また、自社の商品の競争力を守るためにも、知的財産権は重要である点を重点的に説明した。

【第1講座 講演風景】
2)第2講座(担当:垣木 晴彦 委員)
・テーマ:知財を知って売上げアップのための事業戦略を考えよう!
・参加者数:20名
・講義形式
・内容
知的財産権が価値ある情報に含まれるものということを説明すると共に、知的財産権ありきでは
なく先ずはビジネスプランありきということを説明した。また、SWOT分析を実際に行ってみる
ことをして頂いた。最後に、知的財産権の取得例についても説明した。


【第2講座 講演風景】
3)第3講座(担当:多田 裕司 委員)
・テーマ:小説「下町ロケット」を題材にして、中小企業の特許戦略を考える
・講義形式
・参加者数:18名
・内容
(1)半沢直樹の「プラスティックねじ」
昨年話題になった「プラスティックねじ」が特許されているとすれば、どのような切り口
(形状?材質?)が考えられるかを、参加者同士でディスカッションしてもらい、セミナーの
導入とした。
(2)新製品に適用した発明の包括的な権利化の重要性
「下町ロケット」を題材として、発明の包括的な権利化が阻害されるケースについて説明し
た。特に新製品発売直後に改良を加えた場合に権利化の手続きが漏れる可能性が高い点を強調
した。
(3)STAP細胞の特許出願から考える特許戦略
STAP細胞の話題を切り口にして、知財を重要視しない組織に対し、どのようにして知財
を根付かせて行くべきかについて説明した。
(4)商標「レディガガ」は何故登録されないのか
存命中の人名と、故人の名前とで商標登録性はどのように違うのかについて、商標審査基準
/審査便覧に基づいて説明した。

【第3講座 講演風景】
4)第4講座(担当:松下 正 委員)
・テーマ:意匠による効率的模倣品排除を考える!
・参加者数:12名
・ワークショップ形式
・内容
意匠と特許の違いについて、それぞれの特質について説明した。具体的には、特許をとるには進
歩性が必要であり、進歩性がないものをそのまま市場投入すると、類似品がでまわり、結局価格競争に巻き込まれてしまう。そこで、関連意匠および部分意匠をうまく活用すれば効果的な参入障壁が形成できることもある。その後、仮想ケースを示して、どのような関連意匠・部分意匠を考えるべきかについて、グループで討論してもらった。開始当初は、関連意匠・部分意匠としてどのような観点で考えたらいいのかわからないようであったが、最後の方では、各グループとも、いくつかの案が提案できていた。最後に簡単なまとめを行った。

【第4講座 講演風景】

以上

 

(執筆者:松下 正)

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