パテントセミナー2012 堺パテントセミナー 報告書
日 時 | 平成24年2月18日(土)14時00分~16時30分 | ||
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場 所 | 堺商工会議所 | ||
テーマ | 中小企業に適した実践型の知的財産戦略 | ||
講 師 | 弁理士 上羽 秀敏 氏 | ||
受講生 | 40名 | ||
コメント | 今年度が初となる堺市でのパテントセミナーは、上羽秀敏先生に「中小企業に適した実践型の知的財産戦略」というテーマでご講演いただきました。小雪がちらつく非常に寒い日であったにもかかわらず、多くの参加者に集まっていただきました。 ご講演では、まず、知的財産に関して現在の日本が置かれている状況、知的財産の役割などの予備知識をご説明いただきました。次に、実際に中小企業の知財担当者が行うべき体制作りについて、組織の構築、職務発明規定の制定、知財管理マニュアルの作成、予算確保、社員教育などの観点からご説明いただきました。休憩を挟んで後半には、知財担当者が最も迷う事項の1つである、特許出願を行うべきか、技術をノウハウ化すべきかというテーマを中心に、かなり踏み込んだ内容をご説明いただきました。特許出願を行った場合のメリットとデメリット、技術をノウハウ化した場合のメリットとデメリット、ノウハウ化のために必要とされる条件など、十分な知財経験を積んだ受講者にとっても歯ごたえのある内容だったと思います。 講義内容は、知財経験が浅かったり無かったりする受講者にも十分な配慮がなされていたように感じました。また、講義のテーマは「中小企業に適した実践型の知的財産戦略」というものでしたが、中小企業の知財担当者だけでなく、大企業の知財担当者や特許事務所の所員にとっても非常に有意な講義内容でした。 アンケート回収時には多くの方々に「ありがとう」と声をかけていただき、有意義な時間を過ごして頂けたように思います。来年度からも堺市でパテントセミナーを続けていけたらうれしく思います。
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執筆者: 近畿支部知財制度普及委員会 古田 昌稔