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知財支援セミナー 「知的財産に関する失敗秘話・成功秘話」  ~いまだから言える、あの時こうすれば良かった。成功への第一歩~ 実施報告

開催日時 2012年3月9日(金)午後2時~5時30分
会  場 エル・おおさか 南館5階 南ホール
(大阪市中央区北浜東3-14)
名  称 知財支援セミナー
知的財産に関する失敗秘話・成功秘話
~いまだから言える、あの時こうすれば良かった。成功への第一歩~
内  容 第1部 午後2時10分-3時40分)
第1講演: 板東正男氏(元コニカミノルタ事業会社役員 弁理士)
第2講演: 大澤頼人氏(伊藤ハム株式会社 法務部部長)
第3講演: 高崎充弘氏(株式会社エンジニア代表取締役社長)
第2部 午後3時50分-5時20分)
パネルディスカッション:成功秘話と失敗秘話を詳細に語る
  パネリスト
    板東正男氏(元コニカミノルタ事業会社役員 弁理士)
    大澤頼人氏(伊藤ハム株式会社 法務部部長)
    高崎充弘氏(株式会社エンジニア代表取締役社長)
  コーディネーター
    弁理士 丹野 寿典 氏(ユニアス国際特許事務所 弁理士)
     
  セミナー終了後、意見交換・名刺交換会を開催
受講者数 143名(定員160名)
主  催 日本弁理士会近畿支部
後  援 近畿経済産業局、大阪市、大阪商工会議所、
独立行政法人中小企業基盤整備機構近畿支部、一般社団法人大阪発明協会、
財団法人大阪市都市型産業振興センター(大阪産業創造館)、財団法人大阪産業振興機構
担当部署 日本弁理士会近畿支部 知財立国サポート委員会
講演概要

[第1部]
 第1部では、3名の講師の方にそれぞれ経験に基づく失敗談と成功談を講演いただきました。第1講演者の板東正男氏(元コニカミノルタ事業会社役員)には、米国訴訟の失敗談を易しく簡単にお話をいただきました。そしてこの失敗から学んだことをお話いただきました。第2講演者の大澤頼人氏(伊藤ハム株式会社法務部部長)には、自社失敗談と共に中国における知財実情をお話いただきました。第3講演者の高崎充弘氏(株式会社エンジニア代表取締役社長)には、ヒット商品ネジザウルスを生み出した秘訣(重要要素)をお話いただきました。
[第2部]
 第2部のパネルディスカッションでは、第1部講演の内容を詳細にお話いただくことを目的に進行しました。高崎氏からは、中小企業だからこそMPDP(マネージメント、パテント、デザイン、プロモーション)が重要であることを詳細にお話いただきました。大澤氏からは、中国の模倣、訴訟、契約の問題、技術移転の問題などの踏み込んだお話をいただき、また、成功談として和牛の独占輸出の特許権についてお話をいただきました。板東氏からは、中国問題としてライセンス交渉の難しさ、これからの知財人材についてお話をいただき、また訴訟敗訴後の成功談のお話をいただきました。
 会場からの質問として、産学の共同開発の問題や、革新的発明が最近ないとの問題など、回答困難な質問があり、パネラーも回答に迷うところがあったと思われます。

最後に  アンケートの集計結果(回答数103)において、Q4今後の事業活動に役立つ情報(ヒント)が得られましたかとの問の回答で「期待以上の情報が得られた(大満足である)」が22名(回答者中21%)、「ある程度得られた(満足である)」が70名(回答者中67%)、「参考になる情報が少なかった(やや不満である)」が4名(回答者中3%)という結果であり、本セミナーの有効性が示されていました。また、セミナー頻度を増やして欲しいとの要望やセミナーテーマについても具体的に提案があり、支部活動として今後もセミナーを継続していくことが重要であると思われます。
 また、本セミナー参加の理由として、セミナーのテーマ自体に興味があったかたが89名、講演者(企業)に興味があったが19名、開催日時が参加しやすかった4名という結果であり、開催日時よりもセミナーテーマで参加するか否かを決めていると思われます。
 また、本セミナーのプログラムおよび進行として、第1部講演時間が短い点、第2部パネルディスカッションの目的が伝わっていなかった点、係員が講演中に歩き回るのが多く、集中して聞けない時があったとの指摘、スライド投影の仕方など改善要望もありましたので、今後のセミナーで検討、改善したいと思います。
 また、セミナー終了後の意見交換・名刺交換会では、20名以上もの方に参加していただき、講演者と個別具体的な意見交換が行われました。

    


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