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パテントセミナー2015 大阪応用編 第1回 報告書

日  時 平成27年9月26日(土)午後2時~午後4時30分
場  所 TKPガーデンシティ大阪梅田
テーマ 米国における特許保護適格性(101条拒絶)全般について
講  師 弁理士 河野 英仁氏
受講生 96名
コメント  パテントセミナー2015の幕開けを飾る大阪応用編第1回目は、弁理士の河野英仁先生をお招きして「米国における特許保護適格性(101条拒絶)全般について」というテーマでご講義いただきました。
 講義の前半では、米国特許法101条関連の判例として、まず従前の判断基準により特許保護適格性を否定する判断が示されたBilski最高裁判決とMayo最高裁判決を説明されました。続いて、Alice最高裁判決を説明され、同判決で示された特許保護適格性の新たな判断基準についてご教示いただきました。さらに、Alice最高裁判決の後で、特許保護適格性無しとの判断が示されたUltramercial事件と、特許保護適格性有りとの判断が示されたDDR事件を説明されました。経緯を追って各判例を比較することで、米国で特許保護適格性有りと判断されるためのポイントについて、理解を深めることができました。
 講義の後半では、今年7月31日に追加されたばかりである最新のUSPTOガイドラインについて判り易く説明されました。請求項の具体例を実際に検討しながら説明していただきましたので、新たな判断基準の理解をさらに深めることができました。
 河野先生は、一般の方向けのセミナーとして、今回のテーマがマニアック過ぎたのではないかと危惧しておられましたが、実務上101条拒絶の問題に直面しておられる方も多く、皆様最後まで熱心に受講しておられました。実務上の問題解決に役立つ最新の知識が習得でき、米国における特許保護適格性の新しい判断基準の理解を深めることができましたので、受講者の方々には大変有意義な時間をお過ごし頂けたと思います。

執筆者:柳瀬 智之




講師:河野 英仁氏


会場の様子

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