パテントセミナー2015 大阪応用編 第5回 報告書
日 時 | 平成27年12月19日(土)午後2時~午後4時30分 | ||
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場 所 | TKPガーデンシティ大阪梅田 | ||
テーマ | プロダクトバイプロセスクレーム ~最高裁判決と実務への影響、外国出願も含めてどう対応すべきか~ |
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講 師 | 弁理士 弁理士 川上 桂子 氏 | ||
受講生 | 163名 | ||
コメント | パテントセミナー2015年度の応用編第5回目は、弁理士の川上桂子先生をお招きして「プロダクトバイプロセスクレーム~最高裁判決と実務への影響、外国出願も含めてどう対応すべきか~」というテーマでご講義いただきました。申し込みは定員を上回り、 160名を超える方々に参加いただくほどの盛況ぶりでした。 講義では、先ずプロダクトバイプロセスクレーム(以下、「PBPクレーム」という)とはどのようなものを意味するのか、PBPクレームはどのような場面でどのような目的で使われてきたのか、従前の審査などにおいてPBPクレームはどのように解釈され、どのように取り扱われてきたのかなど、PBPクレームについての基本的知識や素朴な疑問などを整理していただいた後、PBPクレームについての2015年6月の最高裁判決について分かりやすく説明していただきました。そして、PBPクレームの最高裁判決については、最高裁判決に至るまでの知財高裁大合議による判決や最高裁判決の中での補足意見の内容などにも触れることで、今回の最高裁判決の意義や判決の中にどのような問題点が潜んでいるのかなどを詳しく解説いただきました。 講義の後半は、PBPクレームの最高裁判決が特許庁における審査実務などへ与えた影響などについて、諸外国におけるPBPクレームの解釈や取り扱いの実情などとも照らし合わせながら詳しく解説していただきましたので、欧米や東南アジアなどへ国際出願をする際の貴重な判断材料となり、とても興味深いものでした。 今回のテーマは、初級者から上級者までの幅広い層の知財に関係する者へ影響を与えるものであり、そして審査基準の改訂や審査結果の蓄積などにおいては現在進行形のホットな話題であったために、解説する側としても、対象とすべき受講者の選定や最新情報の収集などに大変苦労されたのではないかと思われます。 しかしながら、川上先生の聞き取りやすい声と分かりやすい解説に、受講者の皆さんは引きつけられ、講義をとても熱心に聞いておられました。また、PBPクレームに関する最新の情報については、諸外国でのPBPクレームに関する最新情報まで盛り沢山にご提供いただきましたので、受講者の皆さんにとってはこの上ない有益な情報を得ることができ、2時間半という長時間の講義であったにもかかわらず、あっという間に終わってしまいました。 講義終了後は、川上先生のところに多くの方々が質問にこられ、長蛇の列ができるほどでした。受講者の方々にはとても有意義な時間をお過ごし頂けたものと思います。 執筆者:赤岡 和夫
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