パテントセミナー2015 滋賀 午前の部 報告書
日 時 | 平成27年11月7日(土)午前10時~午後0時30分 | ||
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場 所 | コラボしが21 | ||
テーマ | 弁理士の目から見た独占禁止法 | ||
講 師 | 弁理士 真柴 俊一郎 氏 | ||
受講生 | 57 | ||
コメント | パテントセミナー2015の滋賀午前の部では、「弁理士の目から見た独占禁止法」というテーマでもって、弁理士真柴俊一郎氏により講義いただきました。 独占禁止法は、弁理士業務とは直接関係がなく、契約実務などを行う際に接する法律であり、このような独占禁止法について、弁理士の観点からわかりやすく解説していただきました。 講義では、法律の基礎的なところから始まり、法目的、独占禁止法に規定される違反行為と続き、この違反行為については、①私的独占、②不当な取引制限、③不公正な取引方法及び④事業者団体の競争制限的行為の一つ一つについて解説いただきました。この解説においては、法律の文言を解釈するだけでなく、実例(判例など)、例えば野田醤油事件などを引用しながらわかりやすく解説していただきました。 この講義の後半では、知的財産の利用に関する独占禁止法の指針について、弁理士の目という観点から解説していただきました。この指針の解説の際には、公共下水道用鉄蓋カルテル事件、日本マイクロソフト抱き合わせ事件、パチンコ機製造特許プール事件などの身近な実例を引用しながら解説していただきました。 特許関係の手続には直接的に関係しないテーマでしたが、そのテーマを初心者にもわかりやすく解説していただき、独占禁止法の知識を知る上で特許実務者にとって有意義な講義でした。 執筆者:岸本 忠昭
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