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パテントセミナー2016 大阪基礎編第3回 報告書

日  時 平成28年10月29日(土)午後2時~午後4時30分
場  所 日本弁理士会近畿支部
テーマ 外国特許入門 ~外国特許取得を考える際、知っておきたい基礎知識~
講  師 弁理士 冨田 光治氏
受講生 99名
コメント  パテントセミナー大阪基礎編第3回目は、弁理士の冨田光治氏による「外国特許入門」をテーマにしたご講演でした。多くの企業が海外を含めて事業を展開している現在、関心をお持ちの方が多い内容です。そのため、多くの方にご参加いただきました。
 ご講演の前半において、冨田弁理士は、外国で特許権を取得することの意味を説明され、続けて外国での権利化に欠かせないパリルートとPCTを説明されました。両制度の概要、利用するメリットについては勿論、特に複雑なシステムであるPCTについては、特徴的な部分を一つ一つ丁寧にフォローされました。また、最近行われた改正やPCT出願による早期権利化の方法などについても触れられました。
 ご講演の後半は、主要国(米国、欧州、中国、韓国、台湾)の特許制度についての内容でした。各国の制度の概要、日本の特許法との留意すべき違い、そして最近のトピックスなどを説明されました。欧州における英国のEU離脱の影響、中国における侵害や模倣対策の重要性など、各国の現状や傾向についてのお話もありました。
 冨田弁理士は、流れを表したフローや願書などの図を用いながら、また、実務上の留意点を盛り込みながら説明されました。入門と銘打ちながらも、その内容は初級者から中級者まで幅広くカバーしたものであったと思います。
 外国の特許制度には、日本の特許制度と異なる点がたくさんあります。国ごとに、1つ1つ相違点を理解しながら学習することは大変です。今回のセミナーが、この学習の負担を減らす助けになればと思います。


執筆者: 中山 聡




講師:冨田 光治氏


会場の様子

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