パテントセミナー2016 大阪応用編 第3回 報告書
日 時 | 平成28年11月5日(土)午後2時~4時30分 | ||
---|---|---|---|
場 所 | TKPガーデンシティ大阪梅田 | ||
テーマ | 中国の知財制度(特許、実用新案、意匠及び商標)と現状のポイント | ||
講 師 | 弁理士 金高 善子氏、弁理士 小野 正明氏 | ||
受講生 | 93名 | ||
コメント | パテントセミナー2016の大阪応用編第3回目は、弁理士の金高善子氏と小野正明氏をお招きして「中国の知財制度(特許、実用新案、意匠及び商標)と現状のポイント」というテーマでご講義いただきました。 講義の前半は、金高善子弁理士による「特許・実用新案・意匠編」でした。「特許・実用新案・意匠編」では、まず最新動向として、セミナー開催日の僅か8日前に公表されたばかりの特許審査指南の改正案について解説されました。ビジネスモデル特許保護の明確化、ソフトウェア関連発明の記載要件明確化、補足実験データの提出、審判請求時の補正要件緩和等について、改正案のポイントをご教示いただきました。その後、中国における特許・実用新案・意匠の各制度について、特有の部分を重点的にご解説いただきました。 講義の後半は、小野正明弁理士による「商標編」でした。「商標編」では、まず中国における商標実務の現状について解説されました。審査スピードは上がっているものの、不可解な審査結果が通知されることが少なからずあるのは、商標出願数の激増や中国商標局の内情(経験豊富な審査官の人員不足等)に起因しており、斯かる状況を念頭に置いた対応が重要である旨をご教示いただきました。その後、中国の商標制度・実務について、特有の部分を強調しながら詳細にご解説いただきました。 講義後の質疑応答では、具体的な事例に関する質問が幾つか見られ、日頃から中国実務に対して疑問を抱えている方が多くおられる状況が想像できました。本セミナーは、日頃の疑問解消に役立つものでありましたので、受講者の方々には大変有意義な時間をお過ごし頂けたと思います。 執筆者: 柳瀬 智之
|