(1)出展状況について
「大阪勧業展2017」は、大阪府内の全ての商工会議所・商工会が連携して開催する、多業種型の総合展示商談会である。出展企業数は、過去最多の370企業・団体であった。来場者数は、初日4056人、二日目3695人であった。台風の接近により午前中は雨であり、両日共に、午後2時ごろに来訪者数の大きなピークがあった。来場者は、3Fから入場し、2Fを通り、1Fへと下りながら、一方通行で全てのブース前を通過するように案内される。当ブースは、一日目は2Fの入口に最も近く、二日目は来場者を反対向きに案内するため、出口に最も近い位置になる。
当知財普及・支援委員会第1事業部会は、昨年度に引き続き、①普及活動、②支援対象企業の探索を目的として出展をした。
昨年度と同様に、ブースの中央にターポリン幕、左右に立て看板およびのぼりをそれぞれ設置し、来場者から弁理士会のブースであることが一目で分かるようにした。ターポリン幕の両脇には、「ヒット商品を支えた知的財産権」のタペストリーを2種ずつ、合計4種を並べた。ブース内には、弁理士知財キャラバンポスター、ヒット商品の実物を展示した。また、ブースの中央の前面に、近畿支部のパンフレット類および立看板を設置した(下の写真参照)。
【ブースの様子】
(2)チラシの配布について
受付業務として派遣された女性にブースの真ん中に立ってもらい、ブース番の委員にブースの左右になるべく立ってもらうようにした。ブース前に立つ担当者を多くせず、来場者がブースに近づきやすいように配慮した(次ページの写真参照)。配布する人が異なる種類のチラシをなるべく配布するようにした。
ブース前を通る人の反応は良好であり、チラシを受け取りやすいようであった。派遣された女性は、1日で約250枚以上のチラシを配った。
昨年度に引き続き、展示会の開始前に、無料相談会・ミニセミナーの案内チラシを勧業展に参加している企業の各ブースに配布して回った(約200枚)。
【チラシ配布の様子】
(3)知財ミニセミナーについて
約15分の知財ミニセミナーを、各日4回(11時台、13時台、14時台、15時台)で、二日間で合計8回開催した。聴講者数は各回3-5名程度であった(次ページの写真参照)。減免などお金の話に関心が高い、という印象を受けた。セミナーの後に、知財キャラバンアンケートを配布したり、不明な点を聞き取ったりした。
知財ミニセミナーを行うと、まとまった数の来場者がブース内で着席するから、ブース前を通行する他の来場者の興味をひきやすく、チラシを受け取ってもらいやすく、無料相談に応じてくれやすい雰囲気が作れるようであった。
来場者は、一方通行の会場をとひとまず一周したいようであり、ミニセミナーの開始時間を待っていられないようだった。その待ち時間を利用し、無料相談を勧めた。結局、開始時間前にブース前に通りがかった人を呼び込むことになり、聴講者を効率的に集めにくかった。
(4)無料相談会について
昨年同様、相談コーナーをブースの右隅に1セット設けた。ブース前の立ち話の際に、なるべく椅子をお出しして、ブース内で、座ってお話しを伺った。歩き疲れておられるのか、たいていの場合、こちらのお出しした椅子に座っていただけた。このため、ブース内が賑やかになり、チラシ配布や無料相談の申し込みに有効に作用したと考えられる。無料相談の件数は、二日間で31件であった。
弁理士知財キャラバンの申請が1件あった。知財ミニセミナーおよび無料相談会での弁理士知財キャラバンに関するアンケートを集計した結果、4社から利用したいので連絡して欲しい旨、さらに別の4社からキャラバンの説明を聞きたいので連絡して欲しい旨の回答があった。
【知財ミニセミナーの様子】
【無料相談会の様子】
(5)ヒット商品の実物、タペストリーの展示について
ヒット商品の実物は、ブースの奥に展示されており、来場者が触りにくい配置であった。自由に触ってもらうためのブース展示の工夫が必要だと感じた。
「ヒット商品を支えた知的財産権」のタペストリーの説明は、ほとんどされていないが、ブースの見栄えを良くしていると感じた。
(6)その他
開催日の1日目に第3事業部から委員の派遣があった。その委員が、ブース展示者および来場者へ企業力向上セミナー(三会協動事業)のチラシを配布した。
また開催期間中、国際情報委員会から委員の派遣があった。国際情報委員会の委員が、ブースにて国際情報委員会作成の中小企業・ベンチャー企業のための海外知財支援ガイドの冊子を来場者に配布した。初日だけで200冊ほど配布したようであった。
以 上
(報告者:近畿支部知財普及・支援委員会 西村伸也)
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