パテントセミナー2018 奈良 報告書
日 時 | 平成30年10月27日(土)午後2時~午後4時30分 |
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場 所 | やまと会議室 |
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テーマ | 知財ミックスによる権利保護 | ||
講 師 | 弁理士 松山 徳子 氏 | ||
受講生 | 17名 |
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コメント | 今回のパテントセミナーは、奈良公園のすぐ近くにあるやまと会議室で行われました。当日は、少し曇ってはいましたが秋らしい穏やかな気温であり、散策にはうってつけの日でした。 奈良地区会長でもある松山徳子氏による近畿支部および奈良地区会の簡単な紹介の後、「知財ミックスによる権利保護」をテーマとして、松山氏に二時間半、ご講演いただきました。 セミナーの出だしで、松山氏は、知財(権)ミックスとは複数の権利によって知的財産を保護することであり、その目的が「市場で優位性を獲得し、企業イメージを高める・広める・守ること」であることを、お話されました。続けて、知財ミックスに当てはまる商品を具体的に挙げながら、それら商品を保護している法律について、概要をご説明されました。 セミナーの半ば以降において、松山氏は、商標法、意匠法、および著作権法をメインに、これらの法律がいかに互いに交錯しているのかについて、ご説明されました。商標法を基準とした他法との比較、各法律の詳細な解説、および有名な登録例や判例の紹介など、様々な観点からのご説明であったため、どのように法律が交錯しているのかについて、受講された方に十分ご理解いただけたのではないか、と思います。さらに、新しいタイプの商標やスローガンなどの最近の登録状況、および意匠法の今後の改正など、最新の情報についても言及されました。 セミナーが行われた日は、偶然にも正倉院展の初日でした。1000年より長い年月を経て伝えられる宝物を見ながら、知的財産も長きに亘って伝えられるべきものの一つであることに気づき、両者の縁を感じました。今回のセミナーを受講された方から、宝物に勝るとも劣らない知的財産が生み出されることがあれば…と思います。 執筆者: 中山 聡
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