パテントセミナー2018 京都 午前の部 報告書
日 時 | 平成30年11月3日(土) 午前10時~午前12時30分 |
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場 所 | 京都リサーチパーク |
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テーマ | これだけは押さえておこう! 事例で理解する企業活動における著作権入門 | ||
講 師 | 弁理士 松下 正 氏 | ||
受講生 | 57名 |
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コメント | パテントセミナー2018の京都の午前の部は、弁理士の松下正氏をお招きして「これだけは押さえておこう!事例で理解する企業活動における著作権」というテーマでご講義いただきました。この日は朝からお天気もよく、申込数通りの多くの方に来ていただけるか(観光地に行かれることはないか?)と少し心配しましたが、当日50名を超える受講者の方々にご参加いただき、著作権に対する皆さまの関心の高さを感じました。 講義の最初に、「これって著作権違反?」と私たちがよく考える身近な事例を取り上げて受講者の方々の問題意識を明確にした後、現代社会において著作権侵害となる事例が増えていること、その一方で著作権を上手く利用することによりビジネスが成功した例などをご説明されました。 そして講義では、「まずは基本をマスターする」との趣旨から、「著作権は、オリジナルなものをコントロールする権利です」と原則をまず押さえた後、「オリジナルなものとは何か」「どのようにしてコントロールできるのか」と説明が進み、後半で「例外を押さえましょう」と、私的コピー、教育機関における複製、引例などの「効力が制限される場合」について具体的な要件を示しながら解説いただきました。このような原則から例外へと進む明快なご説明によって、「著作権って例外規定がたくさんあって、侵害か否かの判断がよくわからない」と複雑にとらえていた著作権の「押さえどころ」が明確になりました。 2時間半の講義でしたが、受講者の皆さんは最後まで関心をもって受講されていました。講義終了前に、松下氏が少し早めに質問時間を設けてくださったのですが、終了予定時刻を過ぎてもまだ質問が続いた上に、講義終了後にも質問者の長い列ができ、大変盛況でした。受講者の方には有意義な時間をお過ごし頂けたと思います。 執筆者: 立川 伸子
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