パテントセミナー2018 大阪基礎編 第3回 報告書
日 時 | 平成30年10月20日(土)午後2時~4時30分 |
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場 所 | 日本弁理士会近畿支部 |
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テーマ | 意匠・商標制度入門 ~J-PlatPatを利用した調査から出願まで~ | ||
講 師 | 弁理士 岡村 美穂 氏 | ||
受講者 | 95名 |
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コメント | パテントセミナー2018大阪基礎編のラストを飾る第3回は、商標登録出願および意匠登録出願に精通しておられる岡村美穂弁理士を講師にお迎えして、「意匠・商標制度入門 ~J-PlatPatを利用した調査から出願まで~」というテーマで、ご講義頂きました。 講義の前半では、まず、J-PlatPatを利用した意匠調査および商標調査の手法について、パイロット社製のボールペンを例に挙げながら、ご解説いただきました。そして、「意匠権を取るメリット」、および「商標権を取るメリット」についても丁寧にご解説いただきました。 次いで、「意匠権を取るにはどうしたらよいか?」、「どんなものに意匠権が取得できるか?」、「意匠権の登録要件」等について詳細にご解説いただきました。また、意匠登録の具体例も紹介いただきました。 講義の後半では、「商標権を取るにはどうしたらよいか?」、「どんなものに商標権が取得できるか?」、「商標権の登録要件と具体的不登録事由」等について詳細にご解説いただきました。とくに、「実務によく出てくる拒絶条項」として、「商標法3条1項3号および商標法4条1項16号の例」および「商標法4条1項11号の例」の各々について、具体例を挙げながらご解説いただきました。また、商標法4条1項11号の拒絶をクリアできない場合の対応策もお示しいただきました。 さらに、「意匠権が消滅する場合」および「商標権が消滅する場合」というテーマで、登録無効審判や、商標の不使用取消審判についてもご解説いただきました。不使用取消審判は、実務上も重要であることから、実例を交えて具体的にご解説いただきました。 講義の最後には、「商品のデザインについて、立体商標の商標権での保護と意匠権での保護、どちらが適しているのか」等、幾つかの質問が会場からありました。岡村弁理士は、実務的な観点から丁寧にご回答されました。 今回の講義では、ポイントを押さえながら、意匠制度および商標制度を網羅的に解説いただきました。「入門編」であるものの、実務上の留意点が随所に盛り込まれており、直ぐに役に立ちそうな素晴らしい講演になりました。 執筆者:五郎丸 正巳
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