パテントセミナー2018・知財広め隊2018 京都 午後の部 報告書
日 時 | 平成30年11月3日(土) セミナー:午後2時~4時30分 交 流 会:午後4時45分~6時 |
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場 所 | 京都リサーチパーク | ||||
テーマ | 中小企業における知財戦略コンサルティングの活用法と成功例 | ||||
講 師 | 弁理士 西原 広徳 氏 | ||||
受講者 | セミナー:48名 交 流 会:15名 |
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内容・所感 | (セミナー) パテントセミナー2018京都午後の部では、弁理士の西原広徳氏に、「中小企業における知財戦略コンサルティングの活用法と成功例」というテーマで講義いただきました。日本弁理士会の知財経営コンサルティング委員会に所属されている西原弁理士は、中小企業の知財戦略立案の第一線で活躍されています。 本セミナーでは、知財戦略コンサルティングを「知財」、「戦略」、「コンサルティング」の3つに分け、それぞれの解説を通して、知財戦略コンサルティングの活用法を学ぶことができました。 「知財」では、知的財産権にはどのような種類があるかといった基本的な説明から始まり、知的財産権を取得する目的について説明いただきました。 「戦略」では、知財戦略だけを考えるのではなく、事業戦略-開発戦略-知財戦略を総合した三位一体の戦略を考える重要性について、多くの時間を割いて説明いただきました。 「コンサルティング」では、知財戦略コンサルティングのメリットは何か、開発のどの段階で弁理士による知財戦略コンサルティングを受けるのが有効であるのか、等について説明いただきました。 最後に、講師の実体験を基に、知財戦略コンサルティングの成功例を紹介いただきました。 知財戦略コンサルティングを実践されている西原弁理士のお話は、非常に具体的で分かりやすく、多くの受講者の方のヒントとなったものと思います。 (交流会) 交流会は、セミナー終了後、会場の地下1階の宴会場で開催されました。この交流会は、知財広め隊事業の一環として、中小企業の方や一般の方に、弁理士と交流を図る機会を持っていただくべく、昨年度から開催されています。京都府以外の都道府県では本年10月までに交流会を既に開催済みであり、今回の京都での開催をもちまして、47都道府県の全てで交流会を開催したことになります。 今回の交流会には、中小企業の経営者、中小企業の知的財産担当の方、大手メーカーの開発者、中小企業の開発者、中小企業支援機関の関係者等、多彩なメンバーが参加されました。司会者による主催者挨拶および玉井執行理事による挨拶の後、軽食をとりながら一般の参加者と弁理士が意見交換を行いました。今回は一般の参加者数が少なめでしたが、そのせいもあって、弁理士と一般の参加者との間でマンツーマンでの意見交換が実現しました。参加者のバックボーンによって話題は異なっておりましたが、個々の参加者のお話をじっくり伺うことができました。今まで弁理士とじっくり話したことがない参加者が大半であり、今回の交流会をきっかけに、知的財産の有用性をより一層認識いただけたように思います。1時間15分という比較的短い時間でしたが、大変有意義な交流会になったと思われます。 [交流会での懇談内容] ・プログラムの保護について ・外国(主要国)の特許制度について ・外国出願の援助制度について ・経営陣に知財の重要性をアピールするにはどうすればよいか ・知的財産活動をして会社をよくしたい ・商品の保護を、商標権で保護すべきなのか、意匠権で保護すべきなのか、著作権で保護すべきなのか ・今回のセミナーの内容(知財戦略コンサルティング)について ・パテントセミナーの他の回の内容について 執筆者: 山田 淳一、五郎丸 正巳
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