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平成30年度知的財産権に関するセミナーin MOBIO-Cafe(第2回)実施報告書

日  時 平成30年9月5日(水)午後2時30分~4時30分
場  所 ものづくりビジネスセンター大阪(MOBIO)
主  催 日本弁理士会近畿支部、ものづくりビジネスセンター大阪(MOBIO)
テ ー マ 「ハードロックナット開発物語 緩まないネジの経営戦略とは」
講  師 ハードロック工業株式会社 代表取締役 若林 克彦 氏
ファシリテーター 村上 太郎 会員
参 加 者 48名
内  容

 MOBIOの藤原氏のご挨拶の後、ハードロック工業(株)の会社紹介ビデオにて、会社の詳細を紹介していただきました。
 次に、若林氏による基調講演をしていただきました。基調講演の内容は、先ず「Uナット」の開発に纏わるお話や営業でのご苦労などのお話をしていただきました。開発を開始してから3年は“種まき”の期間であり、なかなか売上げが上がらない期間であったとのことです。この間、資金の調達のために種々のアイディア商品の開発および販売をされたとのことでした。
 若林氏は、「Uナット」の売り上げが向上していった時期に、さらに優れた緩み止めナットである「ハードロックナット」の開発に着手され、神社の鳥居に使われている「クサビ」をヒントにされたお話をしていただきました。
 ここで、若林氏は、「ハードロックナット」の開発を開始されるにあたり、売上げが向上していた「Uナット」について他社に実施許諾をされ、自らを追い込まれたとのことです。
 知的財産の観点で、若林氏は、「Uナット」および「ハードロックナット」に開発に際して、アイディアを小出しにして複数の特許を順に取得し、長期にわたり安定的に商品の保護を図ることが重要であるとおっしゃられていました。
 次に、村上会員の質問に対して若林氏にお答えいただくというディスカッション形式において、(1)新商品を開発するにあたっての心構え、(2)特許の重要性、(3)商標の重要性、(4)営業秘密に関する留意点などに関して、自身のお考えを紹介していただきました。
 最後に、MOBIOの藤原氏より、INPIT-KANSAIをはじめとするものづくり支援機関に関する簡単な紹介がありました。


以上
(執筆者:近畿支部知財普及・支援委員会 土田 幸雄)



【セミナー風景写真】


 

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