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パテントセミナー2019 大阪応用編 第1回 報告書

日  時 令和元年10月19日(土)午後2時~4時30分
場  所 TKPガーデンシティ大阪梅田 バンケット12A
テーマ 意匠法大改正その内容と予想される実務

~デザインがブランド化する時代に向けて~
講  師 弁理士 松井 宏記 氏
受講者 138名
コメント  パテントセミナー2019の応用編第1回目は、松井宏記弁理士をお招きして「意匠法大改正 その内容と予想される実務」というテーマでご講義いただきました。受講者も138名を超える大勢の方々にご受講いただきました。
 講義では、2020年4~5月頃の施行が予想される意匠法の幅広い改正内容について順次ご紹介・ご解説を頂きました。我が国でも新たに追加される画像デザインや空間デザインの保護については、現状における保護の事例、改正に向けての産業界のニーズ、改正の方向性、改正により新たに保護が可能となり得る意匠について、豊富な事例を示してご説明頂きました。今般の改正の目玉ともいえる関連意匠制度の大改正については、関連意匠としての出願範囲を大幅に拡張可能、出願可能期間の拡大等、デザインコンセプトの保護強化への活用の可能性について分かりやすい図版でご説明頂きました。後半では、現在改訂が進められている意匠審査基準についての詳細かつ実務にも役立つ解説があり、「出願戦略編」では、今般の関連意匠制度の改正を活かした新しい意匠の出願戦略について実践的にご解説頂きました。そして、最後の「新商標との関係」では、立体商標、色彩商標、位置商標等も活用した、意匠と商標を組み合わせたデザインのブランド化のための様々な方法論が紹介されました。
 講義は内容の質・量ともに極めてレベルが高く、近づく大改正の内容についての単なる解説を超えて、その活用戦略にも踏み込んだ極めて有益なものでした。受講者も、2時間半という長丁場を忘れ、大きな関心を持って終始食い入るように聴講している様子が印象的であり、実務に直結する「応用編」の名に相応しい講座であったと思われます。

執筆者:関西会知財普及・支援委員会 泉谷 透




講師:松井 宏記氏


会場の様子



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