パテントセミナー2020 第5回 報告書
日 時 | 令和3年2月20日(土)午後2時~3時40分 |
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場 所 | オンライン形式(Zoomによるオンラインセミナー) |
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テーマ | 大学発バイオベンチャーにおける特許権の位置づけ | ||||
講 師 | 弁理士 南野 研人 氏 | ||||
受講者 | 148名 |
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コメント | パテントセミナー2020の第5回は、弁理士の南野 研人先生をお招きして「大学発バイオベンチャーにおける特許権の位置づけ」というテーマでご講義いただき、参加者は148名でした。 講義の冒頭において、「公開された発明を基に新しい研究がなされ、新しい発明が生まれ、そして新しい発明を公開するというサイクルを形成する」ために、発明を公開した者に特許権を付与するという特許制度の目的について説明されました。そして、一つの製品の販売までに莫大な研究開発費が投入されるバイオ分野においては、特許権による投資回収の重要性が高いことも説明されました。 また、バイオベンチャー企業の特許権の活用方法についても紹介されました。具体的にはVC(ベンチャーキャピタル)からの資金調達として特許権を活用できることや、IPOを目指すバイオベンチャー企業において、特許権を持つことが事業持続性における評価ポイントとなることについて解説いただきました。 最後に、複数の大学発ベンチャー企業をピックアップされ、資金、人的資源、特許の権利化、引用回数等それぞれの視点から各企業の事業モデルを検証されました。検証結果として、ベンチャー開発段階に合わせた資金の確保、特許の確保、経営者の確保といった課題があることについて詳しく説明いただきました。 執筆者:関西会 知財普及・支援委員会 謝 博超
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