パテントセミナー2021 第7回 報告書
日 時 | 令和4年2月12日(土)午前10時~11時40分 |
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場 所 | オンライン形式(Zoomによるオンラインセミナー) |
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テーマ | アジア地域における出願戦略 | ||||
講 師 | 弁理士 原 慶多 氏 | ||||
受講者 | 129名 |
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コメント | 最初に外国出願に関連する留意点として出願前に新規性を喪失する行為をしないこと、商標のコンセント制度など我が国と異なる制度の国があることを挙げられ、次いでパリ条約、PCT、マドプロ、ハーグ協定、WTOについて説明され、直接出願とPCT出願、マドプロ出願、ハーグ出願等、出願ルートについて説明されました。次いで、各国の制度について、中国、韓国、台湾、香港、タイ、ベトナム、シンガポール、フィリピン、インドの順に紹介されました。中国では実用新案は無審査で登録されるが権利行使の際に技術評価書の提示の必要が無く権利行使がしやすいので近年出願件数が右肩上がりに増加し特許の2倍(年間300万件)に達していること、同一の発明(考案)について同日に特許出願と実用新案出願を行い両方が権利化され得ること、韓国では実用新案出願も審査されるが特許よりハードルが低いことなど、実際の経験に基づいた興味深い内容でした。質問も多数寄せられ時間内に全ての質問に答えることはできませんでした。海外出願は今後増加していくと考えられ有意義なセミナーでした。 執筆者:関西会 知財普及・支援委員会 萩森 学
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