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令和4年度「弁理士の日」記念事業報告書

◆全体報告

日  時 令和4年7月2日(土)10:00~16:10
※クイズページ:5月31日(火)~7月31日(日)
会  場 オンライン
概  要 講演会とイベント

◆講演会の部(13:00~16:10)
テーマ「SDGsと知財」
【基調講演】環境と知財
講演者:澤井 智毅 氏
世界知的所有権機関(WIPO) 日本事務所 所長

【第1講演】SDGsへ取り組む際の特許情報活用の考え方―シーズドリブンからニーズドリブンへの転換―
講演者:野崎 篤志 氏
株式会社イーパテント 代表取締役社長、知財情報コンサルタント(R)

【第2講演】特許発明者のネットワーク分析とイノベーションマネジメント
講演者:六田 充輝 氏
株式会社ダイセル 執行役員 事業創出本部長、バイオマスイノベーションセンター所長

【第3講演】SDGsを起点とした企業知財活動の変化点
講演者:安部 剛夫 氏
ダイキン工業株式会社 法務・コンプライアンス・知財センター 知的財産グループ
担当課長、弁理士

◆イベントの部
テーマ「身近に楽しむ知的財産」
[1]発明工作教室「作ってわかる!電池のヒミツ!」(10:00~15:40)
講師:吉岡 亜紀子 氏(弁理士)
   三方 英美 委員
[2]クイズ「知財クイズに挑戦!はっぴょんの知財クイズ」
(令和4年5月31日~令和4年7月31日)
参加者数 ◆講演会の部 345名 ※参加申込者 530名
◆イベントの部 
[1]発明工作教室 100名 ※参加抽選申込者368名
[2]クイズ 111名(景品応募者)
内  容

令和4年7月2日(土)に、「弁理士の日」(7月1日)を記念して、オンラインイベント「知財ふれあいフェスティバル」を開催しました。イベントは、「講演会の部」と「イベントの部」の2部構成で開催しました。「講演会の部」では、「SDGsと知財」と題して、澤井智毅氏(世界知的所有権機関WIPO日本事務所 所長)の基調講演に始まり、野崎篤志氏(株式会社イーパテント 代表取締役社長)、六田充輝氏(株式会社ダイセル 執行役員)、安部剛夫氏(ダイキン工業株式会社 知的財産グループ担当課長 弁理士)の方々にご講演いただきました。「イベントの部」では、「作ってわかる!電池のヒミツ!」と題し、吉岡亜紀子氏(弁理士)と三方英美委員が講師としてオンライン発明工作教室を行いました。また、「クイズコーナー」として日本弁理士会関西会ホームページに特設ページを設けて、知的財産、弁理士などに関するクイズを出題しました。


(全体報告文責:知財普及・支援委員会 副委員長 渥美 元幸)

 





≪講演会の部 報告≫


日  時 令和4年7月2日(土)13:00~16:10
会  場 オンライン
テ ー マ SDGsと知財
概  要 【基調講演】環境と知財
講演者:澤井 智毅 氏
世界知的所有権機関(WIPO) 日本事務所 所長

【第1講演】SDGsへ取り組む際の特許情報活用の考え方―シーズドリブンからニーズドリブンへの転換―
講演者:野崎 篤志 氏
株式会社イーパテント 代表取締役社長、知財情報コンサルタント(R)

【第2講演】特許発明者のネットワーク分析とイノベーションマネジメント
講演者:六田 充輝 氏
株式会社ダイセル 執行役員 事業創出本部長、バイオマスイノベーションセンター所長

【第3講演】SDGsを起点とした企業知財活動の変化点
講演者:安部 剛夫 氏
ダイキン工業株式会社 法務・コンプライアンス・知財センター 知的財産グループ
担当課長、弁理士
参加者 345名(定員 1000名) ※参加申込者530名
内  容

SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットで採択された2030年を期限とする先進国を含む国際社会全体の17の開発目標のことです。我々には、「誰一人取り残さない」社会の実現を目指して、経済・社会・環境をめぐるさまざまな課題に対し、すべての関係者の取り組みが求められています。2021年6月に発表された「Sustainable Development Report 2021」によれば、日本は、18位にランクインするに至っています。
 世界知的所有権機関(WIPO)は、2013年に、環境技術の開発と普及を後押しすることを目的として、環境技術の活用を促進するためのプラットフォームであるWIPO GREENを立ち上げました。日本国内においても官民一体となった取り組みが進んでいます。
 一方、SDGsの実現に不可欠な、国内外の技術イノベーションの進捗を知るためには特許情報を整理し、見える化することが有用です。
 今回の弁理士の日記念講演会では、SDGsに関する公的機関の取り組み、民間企業の取り組み、SDGsに関する技術イノベーションの進捗などを各方面の専門家の皆様にお話しいただきました。
 基調講演では、WIPO日本事務所所長の澤井氏に「環境と知財」についてご講演いただきました。同講演では、WIPO GREENの取り組みをはじめ、世界の環境に関する動向および施策、日本企業の取り組みおよび課題についてわかりやすい語り口でご説明いただきました。
 第1講演では、株式会社イーパテント 代表取締役社長の野崎氏に「SDGsへ取り組む際の特許情報活用の考え方―シーズドリブンからニーズドリブンへの転換―」についてご講演いただきました。同講演では、特許情報から、企業や大学・研究機関のSDGsへの取り組みを可視化し、SDGsを自社ビジネスへ活用するための特許情報活用の考え方について解説していただきました。
 第2講演では、株式会社ダイセル 執行役員 事業創出本部長の六田氏に「特許発明者のネットワーク分析とイノベーションマネジメント」についてご講演いただきました。同講演では、特許情報のうち「発明者」に注目し、それぞれの組織の発明者のネットワーク分析を行い、「イノベーションが生まれやすい組織構造」について解説していただきました。
 第3講演では、ダイキン工業株式会社 法務・コンプライアンス・知財センター 知的財産グループ担当課長の安部氏に「SDGsを起点とした企業知財活動の変化点」についてご講演いただきました。同講演では、東証ガバナンスコードが改訂され初めて知的財産に関する項目が追加されるなど、企業知財活動は大きな変革期を迎えている中、SDGsの推進が企業知財活動にもたらす変化点や、弁理士業務にもたらす変化点について、企業知財の実務者として日々感じていることについてご紹介いただきました。


(講演会の部報告文責:知財普及・支援委員会 千原 清誠)

 

田中会長の挨拶

澤井氏の講演

野崎氏の講演

六田氏の講演

安部氏の講演

八木委員長の挨拶


 





≪イベントの部 報告≫



テ ー マ 身近に楽しむ知的財産
概  要 (1)発明工作教室「作ってわかる!電池のヒミツ!」
[1]日時:令和4年7月2日(土)
【第1回】10:00~10:40
【第2回】11:00~11:40
【第3回】13:00~13:40
【第4回】14:00~14:40
【第5回】15:00~15:40
[2]会場:オンライン
(2)クイズ「知財クイズに挑戦!はっぴょんの知財クイズ」
[1]日時:令和4年5月31日(火)~令和4年7月31日(日)
[2]会場:特設ウェブページ
参 加 者 (1)発明工作教室 100名 (定員 125名)※参加抽選申込者数 368名
【第1回】22名(定員 25名)
【第2回】23名(定員 25名)
【第3回】20名(定員 25名)
【第4回】16名(定員 25名)
【第5回】19名(定員 25名)
(2)クイズ 111名 ※景品応募者数
内  容

 イベントの部では、新型コロナウイルス感染症の流行に伴って、昨年度に続き今年度もオンラインで行うことにしました。具体的には、昨年と同様に、イベントとして発明工作教室とクイズを行うこととし、発明工作教室等を通じて、創意工夫してモノづくりを行う楽しさや科学技術のことを学んでもらうとともに、イベント参加者に科学技術の発展を支える職業として発明等の知的財産を扱う弁理士がいるということを知ってもらいました。



 ○発明工作教室:
 昨年度は、“磁石”を題材にした発明工作を5回(各回定員20名、合計100名)開催しました。今年度は、題材を変えるとともに、参加人数を増やし規模を拡大しました。具体的には、今年度は、“電池”を題材にした発明工作を5回(各回定員25名、合計125名)開催しました。
 発明工作教室の講師は、大阪市立科学館でサイエンスショーを行っている吉岡弁理士(3回)と、当委員会の三方委員(2回)とに担当してもらいました。吉岡弁理士には昨年度に引き続き担当していただきました。
 発明工作教室の内容は、電極となる金属板(銅板と亜鉛板)と電解液となる酢をしみ込ませた厚紙とを使って電池を作製し、電池の仕組みを子供たちに学んでもらうというものです。実際に作製した電池を積み重ねてLEDを光らせてみたり、電子オルゴールを鳴らしてみたりすることで、自分が作製したものが電池として機能することを確認してもらいます。
 工作に使用する材料は、材料をカットする等して委員で事前に準備し、参加者へ送付しておきました。参加者全員が同じ材料を使用して工作に取り組むことができ、画面越しではありますが、子供たちは、各回とも講師指導のもとスムーズに工作に取り込むことができていたと思います。なお、発明工作教室には、はっぴょんにも登場してもらい、楽しい雰囲気となるようにしました。
 また、抽選で外れた方々にも同じ工作を楽しんでいただけるように、発明工作教室の様子を撮影した動画を後日YouTube にアップする予定です。



 ○クイズコーナー:
 特設ホームページにて、知的財産及び弁理士に関するクイズを出題しました。クイズに全問正解し応募してくれた人の中から抽選で50名に景品をプレゼントします。


(イベントの部報告文責:知財普及・支援委員会 道坂 伸一)


発明工作教室の様子(1)

発明工作教室の様子(2)

発明工作教室の様子(3)

発明工作教室の様子(4)

 

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