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セミナー報告書「成果につなげるテレワークの取組と課題」

日 時 令和4年10月1日(土)午後1時~4時00分
(オンライン懇親会:午後4時10分~5時10分)
場 所 Zoomによるオンライン ライブ配信
主 催 大阪弁護士会、日本公認会計士協会近畿会、全国司法書士女性会、全国女性税理士連盟、大阪府社会保険労務士会、日本弁理士会関西会、女性法律家協会大阪支部
テーマ 成果につなげるテレワークの取組と課題 
~ テレワークでワークライフバランス! ~
講 師 平石 卓 氏(積水ハウス株式会社 ITデザイン部 IT戦略室長)
永津 英子 氏(デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社パートナー 兼 執行役)
報告者 弁護士 嶋 祐香 氏
税理士 今中 明子 氏
社会保険労務士 中田 圭子 氏
参加者 161名(内訳 社会保険労務士:44名、税理士:55名、弁護士:8名、司法書士:14名、公認会計士:14名、弁理士:12名)
内 容  各士業女性合同研修会は、女性士業の異業種交流を目的として、税理士、司法書士、公認会計士、弁護士の四士業によって平成10年から毎年1回開催されている。その後、社会保険労務士が参加し、昨年度から日本弁理士会関西会も参加することとなった。covid19 の感染拡大防止のため、一昨年、昨年に引き続き3年連続のZoomによるオンライン・ライブ配信によって研修会を開催した。
 積水ハウス株式会社 平石卓氏、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社 永津英子氏による「成果につなげるテレワークの取組と課題」の講演があり、その後、弁護士嶋祐香氏、税理士今中明子氏、社会保険労務士中田圭子氏による「士業におけるテレワークの現状と課題」の報告があった。
 積水ハウス株式会社 平石卓氏のご講演では、中小事業者でも可能なテレワーク時のセキュリティ対策やテレワーク時に必要とされる住環境についてのお話をいただいた。特に、日本はオフィスに出たいと思っている人が多いというアンケート調査結果であること、その原因が住環境にもあり、良い環境が自宅に整っていれば自宅で仕事をしたくなるのではないか、と住環境に結び付けて考えている点が面白かった。
 デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 永津英子氏のご講演では、社内での女性意識調査の結果や社内マイノリティへのメンタルヘルス面の対応などのお話をいただいた。特に、ハイブリッドで働く人が「会議や交流から除外されていると感じる」と答えた率が日本67%・グローバル58%という結果が出ていることが興味深く、またそれが情報格差に原因があるかも知れないとの永津氏の推測も興味深かった。ハイブリッドでの労働環境が整いつつある中で、今後の新たな課題が生まれていることを実感した。
 弁護士、税理士、社会保険労務士の士業の先生方からは、各事務所でのセキュリティ対策例やフレキシブルな働き方の例をご報告いただいた。また、テレワーク時代のメリットとして、時間に制約がある優秀な人材が逆に働きやすい環境であること、そのような人材の確保がしやすいことなどが報告された。
以上のように、2人の大企業所属の講師と3人の士業事務所の先生によるお話をいただき、一度に多種の盛沢山の情報が得られた。とても貴重な機会だった。
コメント  スタッフが各事務所または自宅からの参加となったが、オンライン研修が3年目であることもあり、最後まで滞りなく研修が行われた。講師へのQ&Aはチャット機能を利用してスムーズに行われ、Zoom研修のメリットが活かされたと思う。
 懇親会はZoomのグループ分け機能を利用して6~7名のグループに分かれて話をした。懇親会のグループでは、各所属事務所でのオンライン化普及の状況やテレワーク普及の状況などの話をした。また、オンラインということもあり、遠方から参加された方もいた。

(報告者:知財普及・支援委員会 竹内美保)

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