パテントセミナー2022 第4回 報告書
日 時 | 令和4年11月12日(土)午後2時~3時40分 |
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テーマ | 第4回「AI/IoT/ビジネスモデルの特許出願戦略」 |
形 式 | Zoomによるオンラインセミナー |
講 師 | 弁理士 山内 哲文 氏 |
受講者 | 132名 |
内 容 |
講義の前半では、AI特許、IoT特許、ビジネスモデル特許のそれぞれについて、どのような技術が特許を取得できるのかを説明されました。各特許について実際に特許が取得できた事例を2~3件ずつ紹介され、各事例について具体的にどのような技術的特徴が特許となっているのかを説明されました。また、特許を取得した企業が、特許を事業で活用している事例も紹介されました。多くの事例を例示して具体的な説明をしていただけましたので、AI/IoT/ビジネスモデルの特許がどのようなものかイメージしやすく、受講者の理解も深まったものと思います。 講義の後半では、特許出願を行うことの意義、特許権を取得することの意義について説明されました。続いて、特許出願を検討する際のポイントについて、事業を実施する上で有益な権利としなければならないなどといった事業の側面から考えるべきポイントと、特許を取得する上で必要となる特許性の側面から考えるべきポイントを説明されました。特許性の側面について、AI/IoT/ビジネスモデルの発明は、発明該当性が認められ難い面があること、特定の要件を満たせばソフトウェア関連発明として発明該当性が認められる場合があることを説明され、ソフトウェア関連発明として発明該当性が認められるための要件を説明されました。また、AI/IoT/ビジネスモデルの発明は、進歩性が認められ難い面があることを説明され、進歩性の要件を満たして特許にできるようにするためのポイントを説明されました。これらの説明では、講義の前半で示した事例を参照しながら具体的にポイントを説明されました。最後に、特許出願をすべきか否かの考え方について総括されました。AI/IoT/ビジネスモデルの特許を取得するために必要な知識が網羅されており、受講者にとって有意義な内容であったと思います。 以上 (執筆者:関西会 知財普及・支援委員会 原 晶子) |