パテントセミナー2022 第6回 報告書
日 時 | 令和4年11月19日(土)午後2時~3時40分 |
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テーマ | 第6回「ブランディングと商標」 |
形 式 | Zoomによるオンラインセミナー |
講 師 | 弁理士 謝 博超 氏 |
受講者 | 111名 |
内 容 |
まず、ブランドとは何かについて話され、一般の方の多くがイメージされている高級品とか一流品のことではなく、消費者・顧客に識別されているものであると定義され、ブランドの状態、ブランドの種類、ブランドのメリットなどについても解説されました。次いで、ブランディングとは何かについて説明されました。ブランディングとはブランドであり続けるための継続的な活動であり、企業と消費者のコミュニケーションであるとされました。企業が消費者にどう思われたいかがブランドアイデンティティであり、実際に消費者が企業に対して感じているイメージがブランドイメージであり、ブランドイメージをブランドアイデンティティと一致させる努力がブランディングであるとのことです。またブランドアイデンティティは環境分析やSTPマーケティングにより企業独自の価値を言葉としてまとめ上げて設計するものであるとのことでした。ブランドアイデンティティを作成した後、刺激の設計、すなわちブランドアイデンティティに沿った製品やサービスを創出し市場に出します。 次いでブランディングにおける商標の重要性について話されました。商標登録制度について解説され商標登録をしないことのリスク、商標権を取得することのメリット、商標権を所得した後の管理の重要性について解説されました。 その後質疑応答に入り、6件の質問が出され回答されました。質問の内容は、商標の類似範囲について、RマークとTMマークの違いは何か、審査段階での情報提供と異議申立てで提出する証拠の違いは何か、自社の登録商標と類似すると思われる商標が登録された時どう対処すべきか、商標管理の具体的方法、海外へ製品を輸出する際の商標に関する留意点は何かというものでした。 以上 (執筆者:関西会 知財普及・支援委員会 萩森 学) |