パテントセミナー2022 第9回 報告書
日 時 | 令和4年12月3日(土)午前10時~11時40分 |
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テーマ | 第9回「IPOを見据えた創業期からのベンチャー企業の知的財産戦略」 |
形 式 | Zoomによるオンラインセミナー |
講 師 | 弁理士 南野 研人 氏 |
受講者 | 97名 |
内 容 |
パテントセミナー2022の第9回は、知財アクセラレーションプログラムIPAS2022知財メンターとして活動されている弁理士の南野研人先生をお招きして、「IPOを見据えた創業期からのベンチャー企業の知的財産戦略」というテーマでご講義いただきました。 講義の前半は、特許の基礎知識や、ビジネスにおける特許の役割について説明されました。「なぜ特許が必要なのか」や「知財の活用方法」について仮想事例を用いた解説でしたので、初学の受講者にとっても非常に理解しやすかったのではないかと思われます。 中盤からは、「IPOにおける知財の位置付け」について解説されました。例えば、「上場審査において知財を保有していない場合にどのように判断される可能性があるのか」「アカデミアから特許のライセンスを受けて市場に参入する際の留意点」等については、これからIPOを目指すベンチャー企業にとって留意しておきたい指針を示してくれるような内容であり、上場審査段階だけでなく、ベンチャー企業の事業の競争優位性・継続性の観点から抑えておきたいポイントだと思います。 講義の後半では、ベンチャーにおける特許をテーマに、「技術開発の段階での特許の必須性との関係」や「ベンチャーが取得したい特許」について解説されました。資金調達の手段等で知財を活用すること、自社技術の立ち位置の正確な把握がベンチャーの知財戦略にとって重要であることを説明されました。また、それぞれステージが異なる2つの米国バイオベンチャーの事例を分かりやすく解説してくださいました。IPOを見据えた上で創業時から留意しておきたい知的財産戦略についての知識が網羅されており、受講者にとって有意義な内容であったと思います。 以上 (執筆者:関西会 知財普及・支援委員会 倉橋 和之) |