HOME > 知財支援活動 > セミナー情報 > 報告 > パテントセミナー2023 第8回 報告書

パテントセミナー2023 第8回 報告書


日 時 令和5年11月25日(土)午後2時~3時40分
テーマ 第8回「著作権法入門~安全に創作・情報発信するための基礎知識~」
形 式 Zoomによるオンラインセミナー
講 師 弁理士 竹口 美穂 氏
受講者 73名
内 容  パテントセミナー2023の第8回は、竹口美穂弁理士をお招きして「著作権法入門~安全に創作・情報発信するための基礎知識~」というテーマでご講義いただきました。
 講義の最初は、著作権とはどのようなものかという点についてご説明頂き、著作権と産業財産権の違いについてご説明頂きました。また著作権侵害になる場合とならない場合についてご説明頂きました。
 講義の中盤では、著作権侵害となる場合の4つの判断基準について1つずつ詳細に解説頂きました。1点目は、著作物の定義について、条文の文言を一つずつ丁寧に、判例を交えてわかりやすくご紹介頂きました。また二次的著作物、編集著作物や文字の著作物などの概念や著作権の対象とならない著作物についてご説明頂きました。2点目は、著作権法上の利用行為について、著作権には侵害となる行為が法律で定められている(支分権が定められている)こと、支分権の中身として、(1)著作物を有形的に再製する権利、(2)著作物を公に提示・提供する行為、(3)二次的著作物に関する権利、などがあることについて事例を交えてわかりやすく解説して頂きました。3点目は、権利制限に該当するかに関して、日本では権利制限規定を限定列挙している点、代表的な制限規定としては、私的使用のための複製、引用、営利を目的としない上演等、付随的著作物の利用などをご説明頂きました。4点目は、権利の保護期間についてご説明頂きました。
 講義の終盤では、著作権の他に留意すべき権利として、著作者人格権、著作隣接権、肖像権・パブリシティ権をご説明頂きました。

以上
(執筆者:関西会 知財普及・支援委員会 藤本 雅則)

« 戻る