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パテントセミナー2023 第12回 報告書


日 時 令和5年12月9日(土)午後2時~3時40分
テーマ 第12回 外国商標出願と外国意匠出願 -よもやま話風に-
形 式 Zoomによるオンラインセミナー
講 師 弁理士 松井 宏記 氏
受講者 52名
内 容  まず外国商標について、出願国の選択から説き起こされた。次いで各国への直接出願と国際出願の得失が論じられた。費用面では4か国以上に出願する場合は国際出願が安くなり、特に欧州に出願する場合は国際出願が推奨された。しかし中国に対しては指定商品の表記などの問題があり直接出願が推奨された。次いで、中国、米国、EUの商標制度について、特に注意を要する点を重点的に解説された。
特に米国では実際に米国で使用することが求められることが強調された。また欧州では異議申し立て対応について詳述された。
 次いで外国意匠に移り、日本出願を基礎として外国出願をするときに注意するべき点が論じられた。図面については、斜視図が必須の国があること、断面図や透明を示す図、使用状態を示す図が認められるか、写真の可否などが国により異なること、関連意匠、一出願多意匠、部分意匠、全体意匠を部分意匠に変更することの可否なども国により異なること、また審査が行われる国と無審査で登録される国があることなどが述べられた。次いで,米国、欧州、中国の意匠制度について、日本の制度と異なる点を重点的に解説された。
質疑応答では、聴講者から8件の質問が、司会から2件が出され全てに回答された。   

以上
(執筆者:関西会 知財普及・支援委員会 萩森 学)

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